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浪人生は、死んでから・・・

こんにちは!犬丸ユルです。

定期的に出していくのでよろしくお願いします!

 浪人生――それは・・・学校の試験に合格できなかった人。

1回浪人生して、合格する人もいたり、何回も浪人して、合格する人もいる、人によって様々だ。世間からは"負け犬"と思われることも多々ある。

そして、俺、黒瀬 悠も浪人生だ。僕は近辺の大学の試験を受けた。

結果は・・・不合格だった。

僕の場合は、他の人と違いなにかを目指してるのではなくまだ就職は早いと思っただけに受けてしまったのだ・・・。考えることが馬鹿だったってことだけだ。浪人生はいいことなどひとつもないのだから。

浪人生は、毎日勉強をしないといけない。そして、莫大な費用もかかるなので、バイトをしながら勉強をしている。

両立は、至難で諦めることが多い、だが、大学に受かったからと言って安心はできる訳では無い。授業料を払わなければ授業を受けることが出来ない。休学などする学生もいるのだ。それだけお金や時間が必要なのだ。

その負け犬浪人生が異世界にて活躍するための物語である――――


静寂に沈んだ夜中に男の大きな声が響く。

「あぁあああ、勉強が頭の中に入ってこない!もうやだぁぁぁ。那雄教えてよっ!!」

と、近くにいた凛とした姿で、本を朗読する黒髪の男に言った


「お前は教えても、何も頭に入らないだろ?勉強は自力でやるしかないんだよぉ・・・。」

冷静な声で皮肉のような言葉が飛んできて優に深く刺さる言葉だった・・・。


「・・・いいなっ!!!秀才イケメンさんはっっ!勉強せずになんでもあたまにはいっちゃうんだからなっ!!勝手に本でも見てろ!バーカ!」

那雄は微動打にもせず本を黙々読み続けた。


「カワイイ顔してるくせに『バーカ』とは酷いな・・・。少なくともお前よりかは、遥かに頭はいい。」

それを聞き優は不貞腐れた顔で勉強再開した。


 「なぁ、那雄。今、何時?」

そう、質問すると、ポケットからスマホを取出し、気だるげな口調で、答えた。


 「8時12分・・・。なんでだっ?」

 その言葉を聞いた瞬間、優の顔青ざめた。


 「今、なんて・・・・っ?ハチジ・・・ジュウ・・ニフン?あぁぁあああああ、バイトの時間、何時だっ・・・・けっ?」

優は、机からそっと立ち上がり、べットに置いてあるスマホの方までに歩き始めた。

「どうした?そんな生まればかりの小鹿みたいな足取りで・・・これから何かあるのか?」

那雄は、本を閉じ、不思議そうに優を見つめた。優はスマホを取り、手に取ると、画面にバイト先からがびっしりメッセージがあった。それを見たとたん、優は魂が抜けたように、地面に膝をつき

 「・・・ど、どうしよう・・・那雄。僕の・・人生が終わる・・・っ」

潤んだ目で、那雄にそう問いかける。

 「そんな目で見られても、わからないだろぉ・・・話してみろ」

那雄は呆れながらも、優とは、違い落ち着いて聞き返し、優はゆっくり頷いた。

 「・・・バ、バイト・・・に完全に遅刻した」

那雄は、呆れるた表情で大きくため息をつき、優に響くような

 「お前ちゃんとバイトの時間ぐらい覚えておけ・・・っ!!どうして、俺が言わなくちゃならない。」

「・・・・・ッ。なんだそんな眼で見るなっ、那雄どれだけすいませんでしたぁぁぁぁぁっ!」

那雄に向けて頭をさげた。那雄は顔が少し緩んだ

信号機が赤に変わり、歩道機が青になった。その直後に小雨が降り出した。持っていた服を濡らさぬように袋を抱きしてるように持ち身体で雨が当たらないようにコンビニ目掛け走り出した。だが、その時――――


「「「プーーーー!!! 」」」


「――――えっ!?」


あっ、轢かれちゃったのか・・・あぁ〜あ、合格する前に死んじゃった――――大学の部活とかしたかったな〜死んだら、どこに行くんだろう〜親の反対押し切って受験受けちゃったから、地獄とか行くのかな?でも、痛みが・・・ない!?どうして?トラックが正面からぶつかったのに。


「おい、お前、なぜそんなに、心の声で喋っているんだ?」


聞き覚えのない女の人のだった。


えっ!?誰?女の人・・・声?


「だから、心の声で喋るな。聞こえてるんだぞ。いちいち心の声をきくのは、めんどくさいんだよ!」


瞼を上げるとそこには、紅の長髪の髪と白いスーツを着ていて少し窮屈そうな胸が見える、高身長の女の人がいた。


「はっ、はい!ごめんなさい!でも、ここは、どこなんだ?」


どこかのオフィスのような空間だった。


「私は、ビラル。神だ!

私は、今日初めて神になった。だから、お前に道を選ばせてやろう!」

優は、いきなりの展開で何が何だか分からなかった。


「・・・道?なんの道なんですか?」


「お前は、もう生きてない。だから、転生か転移の道どちらかを選べ!選んだ方に行かせてやる。」

そう、説明されても全く理解が出来なく放心状態になっていた・・・


「て、転生って・・・あの生まれ変わるやつですか?」


「そうだ。そして、転移は異世界へ行ってもらう。」


(こんなままじゃダメだ!転生しても、どうせまた、浪人生の人生の道に足を踏み入れてしまう!転移して、自分を変えるんだ!)


「ああああだから、心の声で喋るなぁ!

そしたら、転移の道だな・・・あと、お前もっと男らしくしろ!私よりなどに勢い負けてどうする。」


優の心に刺さる言葉で少し動揺した。


「そんなこと言われても・・・僕は、これでも、男らしさを出しているつもり、なんだけど・・・」


(どうすれば男らしさが出るんだ?やっぱりマッチョの人は男らしいのか?はたまた、優しく包み込んでくれる人が男らしいのか?)


「それは、知らん。お前で考えろ!ある程度能力は、やるから。」

神様なのに、無感心だな〜


「お前・・・全部聞こえてるんだからな?

とりあえず行け!能力とかは、そっちで分かる」


「わかりました。死んだらよろしくお願いします!」

ミラは呆れた顔をしていた・・・


「お前、死ぬ前提で行くな!死んでも、私は、何も出来ないぞ・・・まぁ頑張って生きろよ!」


これから何が始まるんだろうなぁ〜こんな浪人生に何ができるんだろう・・・でも、頑張るか!異世界で始まる新しい生活のスタートだ!!


「でも、どうやって、転移させるの?そういうデッカイ装置でも、あるの?」


ミラは、優に見えないように後ろを向き声を堪えながら笑った


「ビラルさん。今、笑いましたね?転移なんて聞かれたら、普通は、そういう装置あると思いますよ。」


ミラは笑いを堪えながら、転移の呪文を唱えた。


「ヴァスマム!」


と唱えた瞬間、重力が重くなった気がした・・・これで転移完了なのか?


目を開けると、木以外何も無い森だった。

だが、

風の音が上から聞こえた。


「あぁああああ。」

やっぱり、上から聞えた。

頭の上を触ってみると・・・ピーンと上に伸びた真っ直ぐな耳!その周りには、触り心地最高のモフモフの毛。


「「「あぁああああああああ!!」」」

大声を出し叫んだ。


「どうして、他のところは、何も変わってないのに、耳だけ変わってるんだよ!」

頭の中から、申し訳なさそうなミラの声が聞こえた。


「優、すまないな。失敗した!身体能力などは、上がってるから安心しろ!それで頑張れるだろ?もう1回言っとくが死んでも私は、どうにも出来んぞ。」


(へぇ〜神様って失敗するのか。完璧かと思ってた、あんなに綺麗なのに・・・失敗するのか〜)


「おい、お前今、私に対する悪口を言わなかったか・・・?」

その時僕は、さっきの僕に「言うな!」と言いたかった・・・


「確かに私は、失敗した。だが、お前に道を選ばせてた、だけ、感謝しろッ!」

鼓膜が破れるような声の大きさで頭の中に響いた。


「すいません。これで頑張ります。」

優は、もうミラに対する悪口を言わないことを誓った。


色々物語を変えてるので申しわけありません。

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