第1章 女神様とお話しー
「消滅か転生の二択で決めてちょうだい。」
(じゃあ転生で。ちなみに消滅の場合、女神様になんかグシャッとされたりするんですか?)
「転生ね。場所はこちらで決めとくわ。消滅の場合はただそのふよふよしてる光のまま放置してれば勝手に消えていくのよ。」
まじか!てことは、姫華の妄想劇場☆に出てきた男は受けイケさんと離れるのが嫌でたとえ天国に行けたとしてもここに残って消える寸前まで受けイケさんに愛を囁き続けるんですね。分かります。そしてなんだかんだ文句言いつつ側にいることを許可してた受けイケさん。居なくなってせいせいするとか言って男がいなくなってからだんだんだんだん男との思い出が胸に迫ってきて、そんなはず…!とか言いながら仕事が手につかなくなって………『…私も彼を愛していた?まさか、そういうこと…?どうして、どうして彼がいる時に自分の気持ちに気付けなかったんだ!あんなに何度も愛してると言ってくれたのに、1度も私は応えられなかった。』……あれ?もしかしてこれ悲恋?あっれー?ハピエンが好きなんだけどなぁ。こっからどうしたらハピエンになるか頑張ろうーオー!
「だぁぁかぁぁらぁぁ!人で勝手に妄想しないでくださいってばああぁ!」
(すみません、妄想してます。事後承諾お願いします!)
「最近こっちの世界では転生の際に何か…いわゆるチート能力みたいなものをつけて転生するのが流行ってるんでしょう?何か欲しい能力ある?私がつけても大丈夫そうと思える範囲ならつけてあげるわよ。」
(きゃー(≧∇≦)女神様見た目もすっごく綺麗なのにしかも優しい~!素敵!いよっ女神様!最高!)
「心からそう思ってるって…あなた本当は男より女性の方が好きでしょう!?」
(私は味方の女の子と心の優しい女の子と可愛い男の子が好きなんです~!俺様とか相手の事をあんまし考えない系は苦手なんです~!自分が感情移入し易い側に都合がいい展開が好きでーす)
「ふふ。姫華ちゃん良い子ね。特別に私の加護をあげる。欲しい能力は何がある?3つ4つあげてもいいわ!」
「女神様!褒められたからってチョロ過ぎですよ!」
(能力っていうかなんていうか、こうして欲しいなーっていうのが幾つかあるので、大丈夫な範囲でそうしてもらえると嬉しいんですが…)
「とりあえず言ってみて」
(はい!まず、私姫華は生まれ変わっても今の、転生前の記憶を持って生まれ変わりたいです!
そんで、出来ましたら新しく生まれる世界は魔法が一般的にある世界がいいです!
そんでそんで、赤ちゃんの頃から魔法頑張るので、魔法適正?なんかそんな感じの魔法の伸びしろをあげて欲しいです!)
「それくらいなら最初から大丈夫よ。私が管理してる世界は5つあるけど、この《地球》って世界以外の4つは地球の考えからしたら《剣と魔法のファンタジー》な世界ばかりだもの。魔法適正も何も、姫華ちゃんがいく世界では皆同じよ。頑張ればすごくなるし中途半端だと中途半端だし全然やらなきゃ全然よ。成長期にどれだけ頑張るかね。」
(おう…勉強と一緒な感じですか。あ、でも火とか水とか属性があったりしません?属性があるならとりあえず全属性欲しいんですが…)
「とりあえず全属性って結構望んでますよね、それ」
「魔法は勉強と一緒。うんその通りかもしれないわね。今度からなんか魔法について聞かれたらこの例え使おっ。国語は出来るけど数学は苦手とかと似てるわね。とにかく慣れる、イメージする、使う、これの繰り返しかしら?
例えば水属性の魔法が数学とか算数だとして、行いたい魔法が顕現しないなら理解が足りないのかもしれないわ。足し算と引き算の知識や理解しかなくて掛け算や割り算を使う様なレベルの魔法を使うのは無理よね。足し算引き算の理解しかなくて、その属性の魔法が初級でも使えないからと自分にはその属性の適正がないとか思う子が多いのね、たぶん。」
(つまり頑張ってやっていけば、どの属性でも出来るってことでいいですか?あ、あと聞きたいんですけど、レベルとかスキルみたいなのってありますか?)
「レベルはないですけど、スキルはあったはずですよ。」
「姫華ちゃんの行く世界は学校が国に最大で合計5つずつしかない様な所でね、学校に入った時に初めて自分のステータスを確認出来るはずよ。レベルはないけど、運動を頑張れば体力やそれ系のスキルが増えたり、魔法を頑張れば魔力や魔法スキル、魔法に関する知力なんかがあがるはずよ。」
(さっき言ってた例えで言えば、スキルになる前が足し算引き算でスキルになるより上ぐらいからが掛け算割り算みたいな感じですか?全属性出来るように頑張ります!)
「魔法は自力で頑張ってくれるみたいだから何か他に欲しい能力とかないの?」
(うーんうーん。あっ魔法って自分のやりたいようにアレンジ出来ますよね?こめる魔力量とかイメージの変え方で。あと…)