第1章 女神様に会ったー
腐妄想があります。
ふと気がつくと知らない天井だった。まあ自分の部屋の天井以外だいたいわかんないけどね。ばあちゃん家に超久々行った時に朝寝ぼけて『知らない天井だ!』って言った後すごい恥ずかしい思いしたっけ…。
私の記憶的にはトラックに轢かれて友達に笑いながらいい感じで亡くなったはずだけど。もしや救急車が到着してギリギリ助かったとか?それならそれで嬉しいけど、ここって病室?…うーん天井ばっか見てても正直白いってことしか分かんね。起き上がってみますか。
あーでもなぁ、起き上がってアイタタタってならないかなぁ どうしようかなぁ
「考えこんでるとこ悪いけど、ここは病室じゃないわよ」
え?違うの?白いし病室かと思ったんだけどなー。なんか美女っぽい声に話しかけられたよ~
「自分の姿確認すれば生きてないことが分かると思いますよ」
ええっ!私生きてないの!?でもって今度はイケメンっぽい声が聞こえたよ。これは見なきゃいけん。そう思って意識としては起き上がった
(って、ええええぇぇ!?私、身体ない!握りこぶしサイズの光がふよふよしてる、これが私っすか!)
しかも何これ、自分としては声に出してるつもりなのに声になってない!まあこのふよふよしてる光のどこに口があって声出るんだよって聞かれたら困るんだけども。
「今の自分の姿見たわね?生きてて病室…とか思ったみたいだけど残念ながら貴方はもう死んでるわ。今は魂だけの状態よ。」
声も美女っぽかったけど実際に見たら神々しい感じのすごい綺麗な女の人
「ここは死ぬ予定ではなかったのに間違って死んでしまった方の今後について我々と話をする所です。」
おお!イケメンだ!でもあなたなら受けでもいけるイケメンだよ!受けイケさんと とりあえずよんどこう。眼福眼福♪
私、ふよふよしてる光から受けイケさんがススッと離れて行った。今私の前にはとっても綺麗な美女が真正面にいて、その斜め右横(私から見てだから向こうからしたら左?)に受けイケさん。私から離れるまでは美女さんの真横だったけど
(えっと、もしかして神様?)
「そうよ。もう1人は私の部下の最高位天使。」
「あの、私達には貴方の心駄々漏れなので私で変なこと考えないでくださいね。」
そういえばさっきから心読まれてること多い。バレちゃうんだ。女神さんは腐女子な私にとってBL的にはなんの興味もないから大丈夫だとして、受けイケさんは…
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死ぬ予定なかったのに間違って死んじゃった、たくさん(性的に)食いまくった経験をしてるカッコいい男に来た途端に押し倒される受けイケさん…。
『な、何をっ!女神直属の部下である最高位天使の私にこんなことして許されると思って…』
『誰とやっても違うって思うはずだよなぁ。こんな所に俺の唯一が居るんだから』
『あっ、なんでっ、おかっ・・しい、変にっなるっ』
『なっちまえ。俺はもうなってる。・・・・・・・間違いでもなんでも、死んでお前に会えて幸せだ。』
『~~っ!死んで幸せなんてっ、あ、ああっ、おかしいでしょう…はぁはぁ』
『だってお前と一緒にいられる』
『~~っっ /// 私は、貴方なんか好きじゃな『会ってすぐだが、お前のこと愛してる』
『んあっ、んん』
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「だからやめてくださいってばああぁ!!」
おっと、いけないいけない。ついいつもの癖で、姫華の妄想劇場☆が始まってしまった。私の妄想の中の受けイケさんはキスと耳攻めと胸が反応良くて楽しかったなあ~。即興で妄想してるから今後どうなるかわからないけど、男と受けイケさんが末長くラブラブ出来ると良いなー
「面白いわね。でも話を進めたいからこっちに集中して欲しいわ。」
(はーい。天国ですか地獄ですか、それとも魂ごと消滅、もしくは最近流行りの転生ですか?)
「急に展開が早い!さっきまでずっと妄想してばっかりだったのに。」
「 まずはあなたが間違って死んでしまったことについて話しましょうか。ええっと、あなたの名前は…」
(姫華ですよー。苗字はよくある苗字なんで省略しましょう。そうしましょう。)
「姫華さんだったわね。本来なら姫華じゃなくて、姫華の友達が死ぬはずだったのよ。あなたが庇って死ななかったけど」
(よっしゃ!私良くやった!)
「いや何がよっしゃなんですか!」
(私、大好きな友達が死ぬよか自分が死んだ方がショック少ないもん。友達のお通夜とか絶対行きたくないし)
「そんなの…姫華さんの友達だって悲しみますよ」
「はいはい。忙しいんだから今後どうするか早く決めましょ。さっき自分で言ってたみたいに天国か地獄か消滅か転生から選んで欲しいとこだけど、間違いで死んでしまったから天国にも地獄にも空きがないわ。だから消滅か転生の二択で決めてちょうだい。」