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対G

 2X14年、サイボーグ化された生物による盗聴・盗撮が実現し人々のプライバシーは脅威にさらされていた。

 そしてそれに対抗するため作り出された新たなサイボーグ生物により、さらなる混迷が世界に広がっていた。


「対Gですとすぐご用意できるのは二種類になりますね。まずアシダ」

「チェンジで」

「見た目はアレですが場所をとりませんし、世話も楽ですよ」

「チェンジで!」

「もう一種は隣の部屋のGの足音まで聴こえるという猫になりますが、こちらは遊んでやったり、やや手間がかかります」

「それでお願いします」

「オプションのニャウランゲージ22はおつけしますか?」

「? はい」


 帰宅した男はさっそく連れ帰った対G装置、猫をケージから出した。


「ごはんくださいニャ」

「喋った!」


 とてとてと歩き新しいテリトリーを巡回する猫が不意に動きを止め、電光石火の勢いで黒い虫を押さえつける。


「これ食べるニャ」

「可愛く言ってもダメニャ!」

「かいぬし、ニャが移った」

「いいからペッしなさい!」

「しないニャ!」

「するニャ!」


*~*~*


(なにこれ可愛い……)


 語尾のニャに萌えた男のストーカーがGサイボーグ、トカゲサイボーグと次々投入しまくったおかげで、その後の男の日常はより過酷なものになっていった。


「おまえが有能なのは分かったから戦果を枕元に並べるんじゃないっ!!」

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