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壁ドン

 ポケットに両手を突っ込んだまま、挨拶もしない幼馴染の行く先を上げた足で封じて壁を蹴りつけた。


「無視すんなよ」

「お前こそ壁ドンすんなよパンツ見えるぞ」

「見えねーよバカ」

「バカはお前だバカ」


 かっとなった瞬間、

「俺以外の奴に見せんじゃねーよ」


 ……なっ、何言ってんだバカ!


*〜*〜*


 口が悪くて男を男だとも思ってない幼馴染がありえないほど動揺する姿に胸がすく。


 ちょっとからかっただけなのにマジにとるなよ。

 俺はこいつのパンツなんかガキの頃にさんざん見てるから別に見たくもないけど、他の奴が見たら


 ……っておいっ、違うから!


 こいつが好きとかそんなんじゃないからっ!!

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