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驚きました母ー後編ー
「あれ?佐伯さんじゃないですか??」
ウゲゲゲゲ!!!!!
この声は・・・。
「あぁ、結城先生。
こんにちは」
結城とかあり得ん・・・。
「あの先生禿げてるね」
「うん。
老化が激しいんだよ」
あのハゲ。
いっつもいっつも、私達を目の敵にしやがって。
ちょっと騒いだだけで、お決まりのセリフ。
「放課後先生と1対1で補習!!」
うえぇぇぇぇ。
キタナ!
あんなハゲと1対1なんて無理無理無理。
自殺したほうがマシ。
死なないけど。
「静枝ちゃん、風邪大丈夫ですか?」
「え?あ、ええ」
風邪。
やっぱお母さんの性格じゃ、私の死を担任なんかに言えないよね。
コイツ絶対葬式来させない。
ま、死んでないし?
「あの子がいないと、クラスが寂しいんですよ」
・・・・・。
寂しい・・・・?
アイツがそんなこと言ってるし。
「それじゃ、お大事に」
「あ、はい」
勝手に1人で喋って勝手に帰った。
ばーいばーい!!!
「はぁ」
あー!!!!!