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数日を何の変わりなく過ごしていた。

私に賢治が声をかけた。ちょうど松井さんと話しているときだった。





「有希」

「んー?」

「付き合うことになった」


何の脈絡もない。きっとただの報告だろう。彼は変に真面目で頑固だ。




「おめでとう」


松井さんの手元にあったノートから顔を上げて私は言う。

痛みも何も感じなかった。

なぜだろうか。




そうか、すごく、現実味がないんだ。

定型文のように言う私に賢治も定型文のように、ありがとう、と言って沙織がいるであろう方へ歩いた。



これから目に見えて私と賢治の関係が変わったときに、多分きっと沙織と賢治が付き合うということをリアルに感じるのだろう。




気が付くと松井さんがにやにやと笑っていた。


「ふぅん。へぇ……。面白いわねぇ」

「なんだっけ、諺あったわよね。人の恋路の邪魔を……」

「馬なんて現代社会のいたるところにいるわけじゃないけどね」


っていうか。


と松井さんは続けて声を潜めた。





「彼、は知っているのかしら」


私は顔をしかめながら首をわずかに傾げた。

武はこれを知っているのだろうか。



まだ教室にいない武。

沙織と賢治が話しているのを横目で見て、それがしっくりこなかったのは、どうしてだろうか。


少しだけ遅れてきた武は沙織にも賢治にも近寄ろうとはしなかった。

そして私に一言告げた。




「俺、麻美と付き合う」


私が何かを言う前に武は背を向けていた。少し、複雑な気持ちになった。




短くてごめんなさい!

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