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いろいろ修正・書き加えしたため途中削除しました。

完結までこのまま突っ走ります!

よく話してよく笑う沙織。

男にしては低い身長で可愛い系の武。

あんまり話さない、クールな感じの賢治。

そして、基本的に沙織と正反対の私。



ほとんどがこのメンバーで過ごしていて、基本的に一緒にいてすごく楽なメンバーだと思う。



松井さんや蒼井くんとも仲はいいほうだと思う。


基本的に楽なのだが、三角関係という、ちょっと昼ドラちっくな関係が見ていてつらいものがある。



はたから見ている分にはとってもおいしい展開なのかもしてないけど、当事者、ではないにしろ、当事者と近い位置にいるこの状況で、そんなの楽しめないと思う。

松井さんだったら嬉々として喜びそうだな、と思う。初対面のときドロッドロの愛憎劇が大好物! と喜色満面で言っていたくらいだから。




「今日、何食う?」


賢治の言葉に私は頭を捻った。今日は、何を食べようかな……。トマトリゾットをいただこうかな。


「あたし、オムライスー!」


「俺、牛丼!!」


「あ、私はトマトリゾット」



沙織、武と口々に言うから私は慌てて口に出した。


「リゾットかぁ。いいな。俺もそれにするわ」


賢治は昼食前になるといつもそう言う。慣れたように言うといつものようなそんな会話を繰り広げられながら食堂に向かう私たちに澄んだようなかわいらしい声が響いた。




「あれ? さお先輩? さお先輩ですよね!?」


沙織のことを“さお先輩”と呼ぶ声は、彼女、麻美のものだった。

小っちゃい子、私が最初に持ったイメージがそれだった。

武はいつも違う優しい目をして、麻美を見ていた。



武と沙織は同じ陸上部で知り合った、と聞いている。


麻美と武は、部活勧誘のときに知り合ったらしい。


一年生が入学してから一週間もたっていない。沙織が焦ったように顔をしかめた。武はそれにさえ気づかない。気づく気配もない。




三角関係がいびつに形を変え始めているようだった。




「さお先輩もここの学校だったんですね! 知らなかったです! わぁ! すごい!! 嬉しいです! また、さお先輩と同じ学校ですね!!」



満面な笑みを浮かべる麻美は、すごく素直な子だと私は思った。


かわいい、というか、一緒にいると彼女の笑みにつられて一緒に笑ってしまう。

そんな不思議な魅力を感じずにいれない子だった。



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