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リブート・オブ・アーク  作者: 和幸雄大
第1部:滅びの姫と眠りし少年
1/7

プロローグ

二千年の眠りと、始まりのリライト


 二千年前――。

 栄華を誇った科学文明〈アストレリウム〉は、突如として歴史から姿を消した。

 その理由は、もはや誰ひとりとして知らない。

 

 やがて文明の灰燼の上に、新たな文明〈アルセリア〉が築かれた。

 この世界を導いたのは、異世界から現れた七人の“転生者”。

 彼らは魔王を討ち、人々を救ったと語られ、やがて〈七聖〉と呼ばれる英雄へと昇華していった。


 だが、時を経て再び現れた七聖によって制定された《転生者特権法》はこう告げる。


――「転生者の命令は絶対」


 突如発布されたその告知は万人に課され、従わぬ者には死が与えられた。

 


 そして今。

 最後まで転生者たちの支配を拒み続けたレグノル王国は、ついに陥落した。

 白銀の城は黒炎に呑まれ、誇り高き王都は瓦礫と化した。


 レグノル最後の王女――セリナ=リュミエール・レグノルは、忠臣を失いながらも、ひとり峡谷の奥へ      と逃げる。

 だが七聖の魔法が大地を砕き、彼女の足場を崩した。


 雪と土砂に飲まれ、暗闇の底へと落ちる姫。


 ……そして。


 崩れた地下の奥で、彼女は出会う。

 苔むした鋼鉄の床、奇妙な記号が刻まれた扉。

 そのさらに奥、透明なカプセルの中で眠る――一人の少年と。


 白い肌、機械の義手。

 無機質な装置の中に安らぐその姿は、まるで“時”から取り残されたかのようだった。


 セリナが震える指先で装置に触れた瞬間、低い電子音が響く。


『認証信号受理――蘇生プロセスを開始します』


 蒸気が吹き出し、赤い警告灯が点滅する。

 閉ざされていたカプセルが静かに開き、中から少年がゆっくりとまぶたを上げた。


 ――灰色の瞳。


 その瞳は、彼女を見据えた。

 機械のように冷たく、同時に何かを渇望する光を宿して。


《未知の生体反応を確認/適合率:高》


 セリナには見えないデータが、少年の視界に走る。


「……ここは……どこだ……?」


 掠れた声。だが確かに生きている声だった。


 アオト=ミナセ。

 二千年前、科学文明末期に病に倒れ、冷凍保存された“旧き時代の遺民”。


 その目覚めは、封印された科学の残響を呼び覚まし、魔法が支配する世界に“再起動”の火を灯す。


 ――これは、文明と文明が交錯し、再び運命が動き出す王国戦記。

初めての投稿で恥ずかしい限りですが、アオトとセリナがどのように

変わっていくかを書いていきたいと考えています。


2025.08.24

全体を練り直し再アップしています。

今後もよろしくお願い申し上げます。

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