表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/14

第6話:「ヒトラーの時間計画」

*1943年:ナチスの極秘研究


クロノ・マスターが時間装置を起動した瞬間、トニーとダグの視界は白い光に包まれた。激しい閃光の後、二人は研究施設の片隅に投げ出された。


「ダグ、大丈夫か?」


「問題ない……だが、奴らの計画を止めないと!」


彼らは急いで身を隠し、クロノ・マスターとナチスの科学者たちの会話を盗み聞いた。


「計画は順調だ。まもなく『ゼーレン・プロジェクト』が完成する。」


「ヒトラー総統がこの技術を手にすれば、戦争の勝利は我々のものだ。」


「さらに、原爆の研究も進められている。我々はアメリカより先に核兵器を完成させることができるのだ。」


トニーとダグは顔を見合わせた。


「ナチスが原爆を持ったら、世界の歴史が完全に変わる……!」


二人は時間装置と核兵器開発の両方を阻止する決意を固めた。


*ベルリンへの潜入


施設の資料を調査した結果、ナチスの原爆開発はベルリン郊外の極秘研究所で進められていることが判明した。一方、時間制御装置はポーランドのとある地下施設に移送されようとしていた。


「手分けして行動するしかない。」


ダグはベルリンの原爆研究所を破壊する役目を引き受け、トニーは時間制御装置の移送を阻止するためポーランドへ向かうことになった。


*ダグ:原爆開発の阻止


ダグはベルリンに潜入し、研究施設に忍び込んだ。施設内では、科学者たちが核分裂の実験を繰り返していた。


「ここまで進んでいるのか……。」


研究所の設計図を確認し、ダグは施設の要所に爆弾を仕掛けた。しかし、警備兵に見つかり、銃撃戦が始まる。


「やばいな……!」


ダグは銃弾をかいくぐりながら、最後の爆弾を起動し、爆破スイッチを押した。


「さよならだ!」


巨大な爆発が起こり、研究所は崩壊。ナチスの原爆開発は完全に頓挫した。


*トニー:時間制御装置の奪取


一方、トニーはポーランドへと向かい、時間制御装置が移送される列車を追っていた。


「この列車に装置が積まれているはずだ……!」


トニーは列車に飛び乗り、ナチスの護衛兵を排除しながら貨物車へと進んだ。奥のコンテナを開けると、そこには不気味な光を放つ巨大な装置が収められていた。


「これが……時間制御装置か!」


しかし、背後から銃口が突きつけられた。


「動くな。」


そこにはクロノ・マスターが立っていた。


「お前たちは何を企んでいる?」


クロノ・マスターは冷たい笑みを浮かべた。


「歴史を正すのだ。ナチスが勝利すれば、新たな秩序が生まれる。」


「そんなことはさせない!」


トニーは列車のブレーキを強制的に作動させ、クロノ・マスターの隙を突いて装置の制御パネルを破壊した。


「これで時間制御はできない……!」


怒ったクロノ・マスターはトニーに襲いかかるが、その瞬間、列車がトンネルへ突入し、暗闇の中でトニーは列車から飛び降りた。


列車は暴走し、そのまま峡谷へと転落。時間制御装置は爆発し、二度と使えなくなった。


*1968年:歴史の修正


トニーとダグは無事にタイムトンネルへと帰還した。


「ナチスの原爆開発と時間制御計画は阻止した……。」


ジェリーが確認する。


「歴史は修正されました。ナチスは戦争に敗北し、原爆開発も成功しなかった。」


トニーは深く息をついた。


「だが、クロノ・マスターはまだ生きている。」


ダグがうなずく。


「やつは必ずまた仕掛けてくる……次の改変はどこだ?」


スクリーンに、新たな異変が浮かび上がった。


「1890年代のフランス……?」


二人は顔を見合わせ、新たな時間の戦いに向けて動き出した。


(第7話へ続く)



次から次へと、飛び回っています。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ