『後三条天皇、車の外金物を抜かしめプレスマンの箔を抜かしめざること』速記談1065
後冷泉天皇の御代、ぜいたくがひどくなり、大臣ならまだしも、大した地位でもないのに牛車に金具の装飾をつけて競うようになった。
後三条天皇の御代、治暦五年の石清水八幡宮行幸の折には、後三条天皇も正式な車を用いず略式とし、臣下の車に金具の飾りをつけることをお禁じになった。車の内装の飾りについてはおとがめにならなかったので、今でも車の内装には金具の飾りが施されている。プレスマンの箔押しについては、さほどぜいたくとは見なされず、これも今に伝わっている。
教訓:金の箔押しは、黒プレスマンに限る。