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秘められた想い

学院に戻ると、アランはバッタリとベッドに倒れ込んだ。

とにかく決断を下す前にカノン達ともう一度会っておきたい。

そしてカインとかいうヤツの話を聞いておきたいと思った。

どうやらあの時の様子からいって、カインの身体に我王の魂が宿っているのは間違いなさそうだ。

「なんだか…よく分かんない状況だぜ」

いろんなことを考えているうちにアランは深い眠りに落ちていった。

「アラン…アラン!もうお昼よ。いくら休みだからって目が腐るわよ」

アランはうっすら目を開けて声の主を確認すると、頭から毛布を被り直した。

ヨンは毛布の上からアランの身体をくすぐってやった。

「ヒャヒャヒャ!や…止めろよヨン!なんだよ〜まだ寝てたいのに」

「そんなこと言ってていいの?アグネスはとっくに出掛けたわよ」アランはガバッと毛布をはね除けて椅子に掛けておいたシャツを羽織った。

「で?どこに行くって言ってた?」

「実家に行くって言ってたわ。最近帰ってないから様子見てくるって」

「だったらなんで1人で行くかな〜。誘ってくれてもいいのに」

ふて腐れ気味のアランの耳をむんずと掴んでヨンはアランを睨み付けた。

「アグネスは何度もあんたを起こしに行ったのよ!でも全然ダメだから私に伝言していったの」

アランの顔は見る間に緩んだ。

「ああ…そういう事ね。じゃあ俺も行ってくるよ。サンキューヨン!」

アランは笑顔で部屋から出て行こうとすると、ヨンが上着を引っ張った。

「アラン、あんたアグネスが大事なら独りで出掛けさせたらダメよ。今、街では反テラ運動があちこちで起こってるわ。この間もテラ人の惨殺死体が川に浮かんでたっていうし…気を付けてあげないと。」

アランは厳しい表情で駆け出して行った。

ヨンはため息をついてアランの毛布を畳んでやった。

「まったくアイツったらアグネスの事となると見境なしね…私の気も知らないで…残酷な奴」

ヨンはベッドの端に丸まっていたアラン愛用のTシャツをギュッと抱き締めた。

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