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よくある会話

よくある会話 その2

作者: 温故知新

会話文のみの短編です。

設定は、小休憩中の上司と部下です。

「ねぇ、聞いてよ〜。」

「どうしたんですか?」

「今度ウチに入ってきた新人、めっちゃ頭悪くて使えないんですけどwwww」

「あぁ、新卒で入ってきたあの子ですか。私もあの子の教育係をして1ヶ月経ちますが、予想以上に物覚えが悪くてビックリしました。」

「だよねwww 上司である私が態々丁寧に教えても、翌日には『えっ?それ、初めて聞きましたよ?』みたいな顔してんの!その癖、自分が褒められたことは覚えてんの!正直、アイツの頭がチョーご都合主義すぎて、めっちゃムカつくんですけどwwww」

「それは、私の教育が行き届かず、大変申し訳ございませんでした。」

「えっ!?ちょっと、謝らないでよ!ウチの会社でも優秀なあなたが直々に教えて貰っているにも関わらず、それをものともしないアイツが悪いんだから。」

「はぁ…」

「それに、こっちこそゴメンね。アイツが予想以上の出来損ないって見抜けなかったばかりに、あなたに無駄な時間と労力を費やすことになっちゃって。みんな、あなたのことを憐れんでたわ。もちろん、上司である私もよ!」

「はい…それはまぁ…お気遣い、ありがとうございます。」

「それでさぁ〜、どうやったらアイツ、ウチの会社を辞めてくれると思う〜?正直、アイツのことが邪魔すぎて、一緒の空気を吸いたくないんですけど〜。アイツのせいで呼び出されて、ウチの部署の評価下げられるの、マジで億劫で嫌なんですけど〜。」

「それを私に聞かれても…」

「えっ?アイツのこと邪魔じゃないの?アイツの教育係をしている所為で、ここ最近の自分の成績が下がってるのに?」

「それはまた、別の問題では…」

「えっ、何か言った?」

「…いいえ、何も言っていません。」

「だよね〜。あっ、だったら今日さ、ウチの部署のみんなで呑み会しない?もちろん、アイツ抜きで!きっとアイツのことで、ウチの部署で働いてる全員が不満を持ってるから、良い呑み会になるんだと思うんだよね〜。」

「それは…良いんじゃないでしょうか?」

「そうだよね!じゃあ早速、アイツ抜きで作った部署のグループLINEで、みんなに声かけよう〜っと!そう言えば、あなた入ってたよね?」

「はい、確か入ってたはずですが…」

「良かった〜。なんたって、今日の飲み会の主役は、あなたなんだから!だって、アイツの教育係なんだし、不満だってダントツで多いはずだよね!よし!みんなでアイツの不満をぶちまけよう!そして、どうやってアイツを退社させるか、みんなで考えよう!」

「えっ!?退社ですか!?それは、さすがにやりすぎでは…」

「だって〜、アイツが入ってくる前までは、ウチの部署が社内で1番成績が良かったんだよ!それが、アイツが入って足を引っ張ってる所為で、ウチの部署の成績が下がっちゃったし!そう思うと、アイツのこと視界に入るだけでも嫌なの!それに、私と仲良くしている上司も『あの子がいて、大変だね〜。』って同情してくれたし!これはもう、会社の為にもアイツを退社させないといけないの!知ってる?アイツのあだ名?」

「確か…『貧乏神』でしたか?」

「そう!貧乏神!誰が付けたから知らないけど、アイツにピッタリすぎて、アイツが知らないところでめっちゃ使ってるんだよね〜。」

「へぇー、そうだったんですか。それは知りませんでした。」

「そうだよね〜。あなた、あの貧乏神の世話をするのに必死だもんね〜。でも、あなた以外のみんな、めっちゃ使ってるよ。」

「そんなに浸透していたんですか。」

「そうなの!だから、その貧乏神を一刻も早くウチの会社から追い出す為にも、今日の飲み会でみんなとアイツを追い出す方法を考えないと!」

「はぁ…」

「じゃ!そういうことだから、いつもの場所を押さえててね〜。」

「分かりました、押さえておきます。」

「よろしく〜!よーし、今日は有意義な呑み会になるぞー!」

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

深夜テンションで書いたので、読んでてご不快にさせてしまったら、すみません。

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