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次に出てきたのは、きれいな金髪
赤いドレスを、着た老婆だった
その歳は、七十は越えているだろう
「何で、ばあちゃんが、居るんだよ」
私は、拳銃でも、向けようかと考えながら
席に着いている
「ロード ドリンク 77歳
仕事料は、私が決める」
頭を抱えそうになりながらも
席について考える
「申し訳ないが、身内では」
実際には、身内ではない
ただ、仕事をしていると、時たま同室するくらいには
その存在は、良く目にする
つまり、殺し屋だ
「何言ってんだよ
おまえが求人を出した
だから私はそれに見合う腕を、おまえに金でだしてやるって居るんだよ
何か文句でもあるかい」
私は間入れず言う
「文句はありませんが、毒は好かないんです」
彼女の仕事は超一級品だ
大勢の人間を、一気に殺すなら
彼女ほど適役は居ないだろう
彼女は昔、最近研究所にいたが
所内での、色々なごたごたが、嫌になり
外に出て、今では、毒のスペシャリストだ
しかし、人が信用できないせいで
その仕事は、かなりアバウトであり
誰か一人を殺すより
その開場全て、もしくは、その一体を
全て、病院送り、もしくは、火葬場に、してしまう
その効能こそ、一年先から、何十年何秒にいたるまで
死に方こそ、派手さはないが、その時間の調節は、
実に仕事に向いているといえるだろう
もし、派手に血でも吹き出しながらとか
何か良く分からない、なんて注文が来なければ
「すいませんが、そこまで、大仕事は、私の所には、来ませんよ」
「あらそうかい、ならタクシー代」
彼女は、指を一本上げた
仕方なく、懐から茶封筒を、だし
強化ガラスの下の一角
そこを開け
老婆の方に投げた
「ふん」
彼女はそう言って、部屋を出ていった
私は、殺し屋の学校でもあれば、そちらから取った方が良いのではないかと考え始めていた
隣の部屋から
Pの顔がのぞいたが、すぐに引っ込んだ
仕事かどうかより
知った声を聞いたのかも知れない
ただ、毒殺専門のあの老婆と仕事上のつき合いがあるかどうかは知らないが」
「どうぞ」
席について、声を上げようとしたが
その前にインターホンの音がした
扉が乱暴に、開かれ
アフロ頭の派手な男が、入ってきた
浅黒い肌に、高そうなサングラス
たしか、ショーウィンドウに、一ヶ月ていのど給料
分の値札が、付いていたはずだ
その男は、老婆に、部屋の中央に投げられ
ガラスに当たる
「こいつは、私に、ぶつかってきた
それで、喧嘩になりそうだったから、殺した
無駄な仕事をしたもんだよ
どうせ、掃除屋が、居るんだろ」
老婆は、茶封筒に、金を入れると
男の胸に置いた
私はため息混じりに
携帯に電話した
あれほど、一時間に一人という
スケジュールにしたというのに
なぜ、この男は、早く来たんだ
一時間もだ
時間に正確を、通り越して、私情を挟むなんて
目の前から、大男を、引きずる姿を見ながら
時計を確認した
三時に、なりかけている
掃除屋が隣の部屋に完全に引っ込むと同時に
インターホンが、鳴り響く




