兄貴達とお姉さん
0話 兄貴達とお姉さん
「はぁ〜、疲れたマジだるい」
バイト終わりの帰りに、俺はそう呟いた。
そんなしんどそうにしている俺こと久城
玲二は晴海高校に通うただの高校生だ。
「今日の晩飯は確か、カレーだったか?」
そんなことを考えていると、いつの間にか
我が家に到着していた。
「ただいま〜」俺が家のドアを開けてそう
言うと、「「「お帰り(なさい)」」」と
三人の声がリビングから聞こえてきた。
俺が荷物を適当に置いてリビングに行く
と、「玲二、バイトおつかれ」と
言ってきたのは俺の兄貴の一人、
久城 光輝だ。ちなみに俺はこうにぃと
呼んでいる。
光にぃは、成績優秀 スポーツ万能の
イケメンで、身長は180㎝ほどある。
学校ではこうにぃのファンクラブがあっ
て、よく俺に紹介してほしいと女子達
から迫られることがある。
(あれはマジでだるかった)
「待ちくたびれたぞ…」と言うのはもう
一人の兄貴の 久城龍也だ。 俺は
たつにぃと呼んでいる。 たつにぃは
こうにぃ同様にハイスペックで身長は
189㎝ほどあるイケメンである。
ただ、たつにぃは少し見た目が怖いの
こうにぃほどファンクラブは多くはない。
「玲二君、お邪魔してるよ。」と言って
きたのは、お隣さんの山本綾音だ。 俺は
あやねぇと呼んでいる。 あやねぇは、
兄貴二人以上にハイスペックで誰にでも
優しく、まさに完璧美少女なのである。
もちろんあやねぇにもファンクラブは
いるのである。
ちなみに兄貴達はあやねぇのことが好き
で、二人は恋のライバルなのである。
まさに三角関係である。
まぁ、俺には関係ないことだかな。
そう思っていたが、まさか俺がこの
三角関係に巻き込まれるとはこの時は
思ってもいなかったのである。