表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Souls gate  作者: 大野 大樹
四章 神様参戦する。
29/70

1.新メンバー

「お。『艮』のユーザーのお友達申請来てる♪ メンバーチェンジしよっと♪ 来てくれた時にお話ししたいものね~」

 この前、アズマ先輩に教わって、gate掲示板にメンバー募集の掲示をしてきた。

 レアには、レアのgate掲示板がある。パソコンで見た一般の掲示板と比べて、掲示物が少ない気がしたのは、やっぱり人数が少ないからかな? 

 メンバー募集の掲示は、無料だが、個人的なクエストの依頼は、有料ならしい。

 個人的なクエストは、例えば、他のメンバーとのバトルだとからしい。

 僕は、まだまだそんなところどころではない。

 因みに、僕がさっきしたのは、my八卦表のメンバーチェンジ。

 八卦表は八人揃わないといけないんだけど、始めたばかりだったら、八人全員揃うことは、まあない。だから、無人‥っていうのかな‥のアバターが初めから入っている。つまり、プログラムで動くアバターっていえばいいかな。だからこれらは、会話をしたりなんかはできない、完全なる数合わせって奴だ。だけど、これも完成されたキャラクターデザインだから、これを気に入ってずっと使っているって人も‥いそう‥。

 初めの方は、操作に慣れる様に、ごく簡単なイベントっていうか、クエストがあるんだけど、それは、特に他のプレーヤーが協力しないでいい位の簡単なクエストで、八卦表の技の説明って感じの半分デモンストレーションって感じっていえばわかりやすいかな。

 アズマ先輩とか楠さんっていういつものメンバーがいなかったのが不思議だったのを覚えている。

 選び方とか聞いてなかったから、メンバーを選んだ覚えはないんだけど、全部初めから用意されたメンバーだった(例のプログラムで動くメンバーだ)。今思えば、アズマ先輩と楠さんが一時的に僕のリストから抜けたんだろう。だから、結果的に、全員初めから用意されたメンバーになった。

 今思えば、他のプレーヤーが関わらないといけない場合だったら、他のメンバーの都合も考慮しなくちゃならない。それを考慮して、一時的に抜いていたんだろう。プログラムには都合も何もないからね。

 そのあと、アズマ先輩にメンバーの選び方を教えてもらった。

 その内容は、

 my八卦表には、卦ごとに何人かのメンバーが登録できる。

 そして、登録したメンバーの中からメンバーを選ぶことが出来る。

 坎は誰、乾は誰って風に一人ずつ選んでいく。

 メンバーの表からログインしている人の名前は、色が変わって表示されるから、誰がログインしているか分かるんだ。

 自分のワールドに呼ぶ側が『ホスト』と呼ばれる。

 ホストとして遊ぶ場合は、メンバー表での色が違ってて、その時は他のワールドのメンバーに招待はできない。

 逆に、招待待ちなら自分のワールドに居ても、招待待ちの状態にしておけば招待を受けることが出来る。

 そんな感じだから、gate掲示板で募集を掛けた即席メンバーも、一度my八卦表に登録しなくてはいけない。


 

 といったようなものだった。(多分、そういう感じだったと思う)

 『ホスト』は、招待した他のメンバーと協力して、自分のワールドの拡大やら、開発をしていくというわけだ。

 時々、運営からクエスト要請が掲示板に出るから、それを攻略して、運営からアイテムを貰うことも出来る。その時に、メンバーを募集するのは、無料で、依頼主を特定して依頼するのは有料ってわけだ。その時は、依頼者個人に依頼するのであっても、掲示板の個人宛という形で依頼する。(勿論依頼金は、依頼されたユーザーに入る)

 そこで稼いだり貯めたマネーで、ゲーム内で使えるアイテムやなんかを買うことも出来る。クエストでしかもらえない物もあるし、ショップといわれるところでしか買えないものもある、らしい。

 僕はまだ所持金がゼロだから、まだ行ったことはない。

 ここら辺は、他のゲームと一緒。アイテムがあれば、防護力が上がったり、攻撃力が上がる。八卦表を使わないバトルだって出来るわけだからね。一人で遊ぶことも出来る、でも、複数でやれば、より強い敵と戦えてドロップもいいものが手に入ったりといいこともある。

 ここで、僕も今までよくわかってなかったんだけど、ランクが変わるのは、八卦としてのランクじゃなくって、アバターとしてのランクなんだ。

 アバターとしてのランクが低すぎたら、八卦表も使えないらしい。

 で、アバター同士の相性が良かったら、八卦表のランクも上がり、より技が強力になる。

 ‥ここらは、まだよくわからん。

 バトル対策以外にも、アイテムがあれば見た目も変えられる。これ付けたら、カッコいいとか、オリジナル感がだせるね。

 僕も腕輪位つけようかな。



 学校から帰宅してすぐパソコンの前に座る。奈水流は部活動に所属していない。所謂帰宅部ってやつだ。

 友達がいないわけではない。

 学校帰りに「今日どっか寄ってく? 」の誘いは、断りまくった挙句、この頃では来なくなった。そんなことしてたら「付き合い悪い」って友達部が減ってしまうって思わないでもないが、その程度の付き合いの友達なら、まあいいかって思う。

 結果、学校でおしゃべりする程度の友達だけが残った。

 ゲームの話は学校ではしない。

 誰かがその話をしていたところで、混じったりはしない。

 そういう気持ち、分かってくれる人は『分かる』でしょ? (まあ、そういうの分かってくれる人もやっぱり学校で話したりしないんだろうから、結局知り合うことはないんだろうけど)

「学校では学校の友達、ゲームはゲームじゃないとね」

 現実生活をゲームに持ち込むことだけは、したくない。

「さて、艮の人のプロフィールはと‥」

 


 八卦: 艮

 属性: 山

 名前: 翔



「おお。この人も漢字だ♪ なんだ、結構いるじゃないか。アズマ先輩「珍しい」って言ってたけど」

「アバターは‥人型なんだけど。弟って感じ、何となくワンコっぽい! 可愛い! ああ、そうか艮の動物は、犬だったね! 『震』は、龍なんだよね~。て、おお、『那須』のベルト‥っていうのかな、腰ひもみたいなやつ、龍の鱗風だ! かっくいい~! 」

 と、これらは完全に(リアルでの)独り言。

 ご機嫌な時奈水流は、独り言が多い。

 ‥こんなとこ、アズマ先輩やら、リアルの同級生たちには見せられないね‥。

 そう思うと、「本当の自分を出せる場」ってどこなんだろね。



「新しい人入ったんだね。どんな人? 」

「あ! アズマ先輩!」

 さっきまで、一瞬ちょっと暗くなりかけていたのが、ログインして来たアバター「アズマ先輩」を見たら、ぱっと明るくなった気がした。

 相変わらず可愛い♡

 ‥話し方とか、中間管理職だけど。

「いえ! まだ会ったことないです! 」

 で、新人社員の僕は、明るさだけが取り柄です!

 明るい僕の声に、アズマ先輩は首を傾げる。

「え? まだなのに、メンバーチェンジしたの? どんな人かわかんないのに? 」

「あ、そうですね」

 おお、初めてのお友達申請だったからつい浮かれてメンバーチェンジ決定しちゃったよ。

 ‥でも、さっき登録したのに、メンバーから抜いたら、「え? なんで」って思わないかな?? ちょっと感じ悪いって言うか‥。割り切ってくれるもんなのかな? 

「でも、どうしたらいいっすかね。ここに名前入れとかないと、ログインした時にここに入ってくれませんよね」

 と、それもあるし。

 何せ僕は、アズマ先輩と楠さん以外、メンバーがいないからなあ。

「その人がログインしてるときに、その人のワールドに入ってみれば? 話していい人っぽかったら、こっちに招待したらいいんだそ」

「あ、そうなんですね」

 おお、そんな方法があるんだ。

 そういえば、翔ってワールドがリストにあるな。

 勿論だけど、翔がホストのワールドだってあるわけだ。

 ‥でも、アズマ先輩のワールドは僕の方にはないぞ? アズマ先輩のところからだけ僕のワールドに入れるのかな?

 それに、アズマ先輩の名前も楠さんと一緒で、初めから僕のmy八卦表にいたぞ?

「ああ、それはね。新しい人が入ったら、手伝ってあげてくれませんか? って運営から僕個人に依頼が入るんだ。報酬も入るから、アルバイトみたいなものかな。でも、双方が気に入らなかったら、次の更新で契約解除になるんだけど、僕でいい? 」

 つまり、チューターはどちらかというと、精神的なサポート重視にまわろうという感じだ。

 ‥一人で何人ものアバターをたんとうしなきゃならないから、大変だしね。

「え! 勿論です!! 」

 ‥そりゃあもう! よろしくお願いします!

 那須は力いっぱい肯定した。

「契約更新の時に話そうと思ってたんだけど、まあ、今でもいいか」

 そういってアズマ先輩は、ふわっと笑った。

「次までは、契約なんだ。慣れるまでって感じなのかな? 運営の人のサポートで、僕の依頼内容は、「my八卦表」の説明「gate掲示板」の説明、と、あとは操作説明。一応僕的には「my八卦表」の説明「gate掲示板」の説明はできたつもりなんだけど、分からないとこない? 」

「「my八卦表」はまだよくわからないです」

 聞いてきたことまでは、分かった気がするけど、使ってみないとってところはあると思うんだ。

 そもそも、何が分からないかよくわからない!

 アズマ先輩にそう正直に話すと、アズマ先輩はふわっと優しく笑った。

「分かった。とにかく、翔君だっけ新しい友達‥彼のことは彼ののワールドに行ってみてからまた話そう」

 ああ! 優しい、可愛いぃ~!!

「はい! 」

「アズマ先輩は他にもこうやって誰かのお手伝いをしたりするんですか? 」

「ん~。そんなには‥しないかな」

「でも、僕、お手伝いしてくれるのがアズマ先輩で良かったです! 親切だし(何より可愛いし)」

「直接依頼が入るから、誰でもって感じじゃないんだろうね。‥同じ卦が初めからダブっても駄目だろうし、そういう関係じゃないかな? 」

 コテンと首を傾げるアズマ先輩に、僕は頷いた。

 きっと、人間性が一番重視されるんだろうな。‥運営、結構見てるんだな。


 え‥でも、それって結構‥凄くない‥?


 ちょっと、怖くなった那須だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ