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シスターとヴァンパイア  作者: 微睡 虚
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プロローグ

暗い世界観の百合小説です。ヴァンパイア、シスター、百合好きな人はご覧ください。

 時は中世、場所はヨーロッパ。人々がまだ科学よりも宗教や信仰を妄信していた時代。


それはまさに暗黒の時代だった。


地球が太陽の周りをまわっているという地動説を説く科学者は頭がおかしいとされた。宗教こそが絶対なので、教皇から異端とされたものは死刑宣告に近かった。


頭の良い科学者たちはひたすら自室に引きこもるか、新天地を求めて旅立つ事しかできなかった。


 おかしな事件が起こるとヴァンパイアや魔女のせいとされ、時に人間がその怪物に指定され、処刑されることさえもあったのである。なぜならば、人々にとって都合の悪い人間を口封じにする口実として効果があったためだ。


 貴族達は道楽に耽っていたが、庶民は日々を生きるのに精一杯だった。貧困に喘ぐ庶民を宮廷から見下し、呑気に茶を飲む彼ら貴族にとって、政治はお遊びでしかなかった。政治に失敗し、財政が危なくなれば、税を上げれば良い。政治に成功すれば儲けものである。王族や貴族達の中に国民の人生を背負おうとする器の大きな人物はいなかった。ただ暇を持て余し、娯楽を楽しむ彼らは自分が生きている間に革命が起こらなければ良いとしか考えていなかった。


 庶民は庶民で自身の不幸を嘆き、自ら国を変えようとはしなかった。ひたすら耐え、生きるだけの毎日で、何かに縋りたくなれば協会に足を運ぶだけであった。

 この物語の主人公の少女コーデリアは、この暗黒の時代に人々の心に安らぎを提供するために教会で働いていた。



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