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未知との遭遇5

『どうなるわけ』

『学校についてからは、避け難い出会いのエピソードがあるますが、もし、そのことごとくをつぶしていった場合。さらに因果をその強制力を増します』

『つまりは?』

『より、過激に、よりドラマティックな状況を作り上げていきます。不可避な方法で、彼との関係性を築くことも考えれます。最悪、命の危険さえもありますよ。

これは過去にあった例なのですが、どうやってもつなぐことのできない状況。その女性が恋い焦がれた男性はすでに既婚者でお子様もいらっしゃいました。その上、夫婦円満。で公私ともに充実。そんな方と因果を結ぼうとしましたが、そのことごとくが失敗。

そうしてどんどんエスカレートしていき、男性の会社は倒産。次々に不幸が降り注いでいきました。ですがそれでも男性と奥様の愛は本物でした。

そこでやめておけばよかったのですが、当時担当したのは新任のエリート意識の高いキューピット。どうしても結ばなければいけないと、今のあなた同様、行き過ぎた行動に走ってしまいました。結果、奥様とお子様は病死し、その状況で女性が彼の心に入ろうとしました。ですが、彼の心は揺らぎませんでした。結果どうなったか、

今度はその女性が原因で、男性は意識不明の重体。結果、その女性は意識のない彼女の介抱をすることになりました。そのころにはすでに彼女の愛も薄れていました、ですが罪の十字架となり、一生をかけてそれを背負うことになりました』

『ちょっと、どうしよう!!そうだ因果を根元からちょん切っちゃ言えば』

『その鎌、まさか、縁切り包丁、ですがそれを使えば、彼は一生独り身、確定。それでは未来は救えません』

『大丈夫、うまく傷つけるだけだから、それでうまく塞げば』

『できますかそんなこと』

『やって見せます。できなかったらごめんなさいで』

『……』

『じゃ、そういう事で』

『あ、ちょっと、ごめんなさいではすみませんよ!ちょっとまだもう少し様子を!』

それは因果を断ち切るための力、あくまでその姿はイメージに過ぎない。だが、それは確かに彼女のイメージとして存在し、それを振り下ろし切り落とすということがこの力の成立を意味する。故に、彼女と共通のイメージを持ちそれを止めることができれば、

彼女はその力を使うことができない。

空人は背後から迫った自分に向けられた敵意に確かに反応した。

空人はその手を掴みその鋭い双眸を確かに彼女に向けた。


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