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変化8

「なにが?」

「いや、空人君いつも怒っているみたいで怖かったから、」

「……ごめん、色々」

「ううん、別にいいの、私も空人君怖い人だって思ってたから、噂を色々聞いてたし」

「その噂、たぶん本当だから、」

「遊園地の前で雷君と喧嘩したのも?」

「はい」

「自転車でポイ捨てした車に追いついて引きづりおろしたのも」

「はい」

「親父狩り狩りしたっていうのも」

「いや狩っては、まぁ、手は出したけど」

「万引き犯を捕まえるのに、ショーウインド割ったっていうのは」

「別に割るつもりはなかった」

「暴走族と一人で喧嘩した」

「それは……あぁ、正月のあれか」

「万引きした」

「あるわけない」

「タバコ」

「俺の前で未成年が吸ってたら、ぶっ飛ばす、」

「雨の日に段ボールに入った子猫を拾って帰った」

「……俺じゃ責任が持てないから、結局拾ってあげられなかった」

「適当に言ったのに本当にあるんだ、やっぱり空人君って不良なの?蛮田君とも仲いいみたいだし、硬派な不良みたいな」

「俺はそんなんじゃない」

「酒」

「意味が分からん」

「ギャンブル」

「俺をダメ人間だと思っているのか」

「女、彼女さん、いる?」

「……好きな人ならいるよ」

あの時、考えあぐねてその言葉を口にした時、7俺はどういう顔をしているのだろう、

彼女は俺に笑いかけてくれた。そう、うまくいくといいね、と、

その日から、空人の学校生活が変わってき始めた。成績優秀な空人に隣の席の八木が試験前ということで色々質問してくるようになった。それを皮切りに徐々に徐々にその輪が広がってき始めた。勉強だけではない、携帯ゲームでも、そして、その後、空人は昼休みを違うクラスの仁と長治と過ごすことがなくなってくるが、それはまだ先の話。


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