区切りをつけないと書けない人
昔から作文が億劫だったということを今になって思い出した。
小学校のころは200字詰めの原稿用紙を前に、
中学校のころは400字詰めの原稿用紙を前に。
高校生のころは原稿用紙が複数枚に変わり、
大学生のころはレポート用紙に変わり。
そして、今、パソコンの画面を前にして新たに気がついた。
実は億劫であることに含まれている最も重要な事。
それは、白さ。
何かを始めようという時に目の前に現れる紙の白さ。
何かを書きたいはずなのに無言の圧力をもつディスプレイの白さ。
どうして、自分から表現をしようとしているのに、
どうして、物語の登場人物はいろいろな感情を持っているはずなのに、
どうして、画面の前の私の顔はしかめっつらをしているのか。
今は違う。
漠然とした頭の中に移ろいゆく様々なイメージ、想像を、
表現する為に私はここにいる。
だから、今の感情を捉えて、それを第一歩とする。
つれづれなるままに、日ぐらし硯に向かひて、
心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、
あやしうこそ物狂ほしけれ。
というわけでよろしくお願いします。