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五人の『覚醒者』は異世界へ~五つの物語~  作者: オルレアンの人
最終章『転生軍人』

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48.未知の生物

 洞窟の奥から足音が聞こえた。


 すぐに警戒態勢をとり、奥から聞こえる足音の正体を見る。


 奥から現れたのは......見たことのない生物だった。

 人型だがかなり小さいうえ緑色の肌を持つ生き物、毛皮の防寒服を着ており、手には血の付いた斧を持っている。

 私がじっくり観察してると、歩いてくる未確認生物も私の存在に気付いた様で足を止めた。


 (なんだ....この生き物......こんな生物見た事ないぞ....)


 しかし、人ではない未確認生物だが会話ができるか確認はするべきだ。

 そう思った私は、奴の持つ血の付いた武器を警戒しつつ話しかけようとする......が、突然そいつはその斧で襲ってきた。

 警戒していたおかげで間一髪で斧を避け、対話をするため語りかける。


「いきなり斧で攻撃してくるとはどういうつもりだ?ここがお前の家なら勝手に侵入した事は詫びるが....」


 こっちが話しかけるが、そいつは無視し再度私を斧で攻撃する。

 横から払う様に振るう斧を後ろに下がって避け、三度襲くる攻撃も避けつつ対処を考える。


 奴が覚醒者ならすでに殺害許可も出されるが......覚醒者は頭のおかしい奴らこそ多いが馬鹿は存在しない。

 こいつはどう見ても知能が低そうでとても覚醒者には見えない。

 少し無理はあるが、覚醒者に生み出された未知の生物か何かと判断して処理するか。


「聞け、これ以上襲ってくるなら対覚醒者規定に従い無力化するぞ」


 未確認生物に向かって手を前に出し警告するが、聞く耳持たず向かってくる。

 斧を避けつつ、「警告はしたぞ」と言い、戦闘を開始する。


 覚醒者に生み出された生物の中には、自爆機能やら増殖機能やらを搭載しているのもいるため、厄介ごとになる前に素早く殺すのが鉄則。

 首を切って殺そうと、ベルトに下げて装備しているナイフを取り出そうとしたが、ふと気になる事を思い出す。


 私は一度死んだはずだが、『力』はまだあるのか?

『力』の原理はわからないが、もし使えるのならこれから起こるかもしれない戦闘がいくらか楽になる。


 (......今の状況は、試すのにちょうどいいな)


 早速、自身の『力』が使えるかどうか試すため、腕に力を込める。

 すると、見る見るうちに腕が銃に変わった。


「問題なしか」


 すぐに銃に変わった腕を未確認生物に向け、狙いを定める。

 そして、先端のバレルから閃光が走り、鳴り響く銃声と共に弾丸が飛ぶ。


「ギャッ!?」


 未確認生物は一瞬驚いた声を上げるが、次の瞬間には弾丸が生物の頭に直撃し、床に血が飛び散る。

 撃ち抜かれた未確認生物はそのまま床に倒れ、力が抜けた手から斧が離れた。

 完全に死んだ様だ。


「どうやら....『力』はまだあるんだな......」


 生き抜くためには有難い、これで生存確率は大幅に上がる。


 (さて....結局こいつはなんだったんだ?)


 倒れた生物の服を剥ぎ取りつつ、体を観察する。

 少しナイフで体を分解し、基本的な体の作りは人間と大して変わらない事がわかったが、依然として未確認の謎の生物である事に変わりない。

 覚醒者に生み出された未知の生物か....本当に異世界とやらに転生して、こいつは異世界特有の生物なのか?


 そんな事を考えつつ、少し臭うがないよりかはマシと思い、剥ぎ取った服で首を温める。

 息を吸う度に気分が悪くなるが生きるためと腹をくくるしかない。

 そして、こうなってくると安全のために洞窟の奥を調査しなければいけなくなってしまった。


「あまり気乗りしないが、行くしかないか....」


 そう言って懐中電灯を片手に、覚醒者か異世界の未知の生物がまだいるかどうか、危険を承知で洞窟の奥へ探索を開始する。


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