39.好き(*)
「僕、そんなこと言ってました?」
「言ってた。めっちゃ大声ではっきりと言ってたよ」
「うわぁぁぁ!恥ずかしすぎますっ!」
「ちょっ!ジェーン、落ち着けよ!」
冷静沈着なジェーンはどこヘやら。
慌てふためき取り乱すジェーンをカーティスはどうにか宥めようとする。
そして揉み合ううちに、図らずもカーティスがジェーンをベッドに押し倒す形になってしまう。
「ジェーン…」
「カーティス様…」
ジェーンは視界を覆う愛しい男の首元へと腕を伸ばす。
情欲に濡れて蟲惑的に誘い込むその姿に導かれるままに、カーティスはジェーンの唇に優しく触れるだけのキスを落とした。
「好き。好きなんです。初めてお会いした時からずっと」
「そんな前から俺のこと好きでいてくれたのか?」
ジェーンは恥ずかしそうにこくんと頷いた。
「嬉しいよ。ありがとう」
「ふふっ。だから、カーティス様以外と恋をするなんて有り得ないことなんですよ?最初から僕はカーティス様だけのものなんですから」
「あぁ」
カーティスの返事にジェーンは満足気に目を細め、麗しい微笑みを見せた。
それを合図としたかのように、2人は唇を重ねる。
ついにカーティスに抱かれたジェーンは夢のように甘い夜を過ごした。




