26.勘違いクズ野郎
けれども、面白くないのはウィリアム。
不倫した2人が正式に結ばれて許せないはずだ。
「えっと…?それが一体何の関係があるんでしょうか?」
「良いですか、ジェーン様?身勝手な男は基本的に勘違いクズ野郎なのです。ですからね、別れた元婚約者は俺を未だに好きでいてくれているとか考えているのではないかしら?」
「えぇっ…!そんな訳ありませんっ…!困りますよ!」
「大丈夫です!安心なさって、ジェーン様!私たちがしっかりと追い払って差し上げますわ!まぁ、ウィリアム様はプライドが高いですから、放っておけばいずれ来なくなるでしょう」
「皆がいてくれて、心強いです。それにしてもウィリアム様には困ったものです…」
「さぁ、ジェーン様!気持ちを切り替えて下さいませ!本日は大事なご公務があるんですからね!ほら、準備なさらないと!」
この日は新しく作られた市民向けの芸術ホールのお披露目があるのだ。
教育政策に力を入れているカーティスの肝入りで建てられたものだった。
(カーティス様のためにも王妃として頑張って公務に励まなくては!)
ペネロぺの言葉に元気づけられたジェーンはそう固く決意した。
そして夕暮れになって移動時間が近づくと、ジェーンの部屋にカーティスが迎えに来てくれる。




