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17.縁談の行方

そのため世界各国を旅するなど、王族らしからぬ自由奔放な生活をしていた一風変わった男だった。

だが、困っている人を放っておけないタイプの彼は行く先々で人助けをしてきた結果、国民からの支持が非常に高かった。


王家からの使者によると、カーティスは良く言えば行動力に長けてるが、悪く言えば無鉄砲な性格であるとのことだった。


本人もそれを重々理解しているようで、妻には計画性に優れた人物を迎えたいと望んでいるそうだ。

王妃教育を済ませていることとアンテノール家の実績も相まって、ジェーンに白羽の矢が立ったのだ。


「20近くも年上の相手だ。それに王家とはもう関わりたくないだろう?断ってもいいぞ」

「そうですね。確かにお父様のおっしゃる通りです。

でも、僕はこの縁談をお受けしようと思います」

「はぁ…、理由を聞かせてくれ」

「醜聞に晒されていたのはあのお2人だけでないということです」


『庶民出身の成り上がりに王太子を奪われた可哀想な公爵令息』

『あの能なし殿下にすら愛されなかったジェーン』 『婚約破棄によって要職から退いたアンテノール公爵家』


ウィリアムとリアに纏わりついていた醜聞はもちろん、ジェーンの傍にも同じように付き従っていた。

自分のことで手一杯の2人は気にも留めていなかっただろうが。

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