表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/43

15.ウィリアムとリアのその後

その結果、アンテノール公爵領は2年で以前の数倍の儲けを生み出した。

ジェーンはやればやるだけ報われる仕事に魅入られていたし、恋愛はもうこりごりだと思っていた。

それなのに、パーティーの帰りに出会ったあの男性のことだけは時折思い出してはなぜだか無性に会いたくなることがあった。


だが、そんなジェーンの生活に変化が近づいていた。

またもやウィリアムとリアの存在によるものだった。


卒業パーティーの後すぐに結婚した2人の間には10ヵ月も経たぬうちに女の子が産まれる。

王女の誕生という喜びに沸く一方で、略奪愛の末の妊娠という醜聞は影のように彼らに付き纏って離れはしなかった。


ウィリアムは汚名を返上するために、次期国王としてどうにか功績を上げようと懸命に公務に励むが、思うような結果は全く得られない。

一方で、リアは王妃教育と子育てに追われて、今までのようにウィリアムとの情事の時間がほとんど得られなくなってしまった。


重責に潰されそうになりながらも、癒しを失ったウィリアムは次第に精神的に追い詰められていく。

「リアが唆さなければ、聡明で美しいジェーンとともに国民に慕われた王太子のままだったのに。全てリアが悪いのだ」と自分勝手にも責任転嫁と後悔を始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ