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ブラック・ディヴィジョン  作者: 天一神 桜霞
第二章 焦土の魔女
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プロローグ

 神とは、人知を超えたチカラを持ち、人々に祝福や賞罰を与える存在であると云われている。

 バラマンディ王国、ロッポンギー王国、エディアカラン王国の三国は、それぞれ違う神を崇めているが、崇拝する対象が違っても、根本的な部分は変わらない。

 人間は、人知を超えた範疇の出来事に直面した時、神に救いを願う。もはや、頼れるものがそれくらいしかないからだ。

 そして、神は信仰する教徒に対し、祝福を与える。

 その形は様々だが、中でも最たるものといえば、傷ついた身体もたちまち癒してしまう回復魔法などが挙げられる。

 神の代行者たる司教やシスターなど、聖職者と呼ばれる者たちは、特にそれらが秀でており、そのことは冒険者のみならず、町民や村民にも多く知れ渡っている。

 反対に、悪魔は災いをもたらす存在として人々に忌み嫌われ、恐れられるものであっても、好かれたり求められるものではない。それは、どの国でも同様だ。

 しかし、時には悪魔の手を求める者がいる。それは人知を超えた強さを求めたからか、あるいは神の及ぶ範疇ではなかったからか。

 もしかしたら、人にとって自分を助けてくれるなら、それが神であろうと悪魔であろうと変わらないのかもしれない。

 人は、ただ――救いを求めている。

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