本編とは全く関係ないところで転生した男の、危機感スキルがいい感じで仕事をしない話。その2。
この世界に転生させてくれた人は、恐らく神様的な存在なのだろう。
「まあ、分かりやすく神様とでも思ってくれればよい。」
ん?
何か聞こえたかな?
まあいいか。
それと、何か特別な能力が…とか言っていたけど。
何だろう?
「お主には【危機感】スキルを付与しておいた。使い方は直ぐに分かるじゃろう。」
ん?
また何か聞こえたな。
危機感?
どういうことだ?
「こちらの都合で転生させてしまったからの。しっかり使いこなせば…まあ、何とかなるじゃろ。」
うーん…。
明らかに、話しかけられている。
「あの、会話できるんだったら、もうちょっと説明してもらってもいいすか?」
…。
「おーい。」
…。
返事がない。
しかも何とかなるじゃろって。怪しすぎる。
さて、危機感スキル。
どうやら特殊なスキルということで、もしかしたらレアレアなチートスキル的な位置づけなのかもしれない。
そうだといいなあ。
だってねえ。
神様が「何とかなる」とか言ってるってことはだよ?
少なくとも、「このスキルがあれば楽勝!」みたいなイージーモードな世界ではないってことでしょ。
そのくらいの予想はつくんですけどー。
「う、うむ。大丈夫大丈夫。しっかり使いこなして良い異世界ライフを。」
「だから会話してくださいよ。頼むから。」
「良い異世界ライフを。ふぉっふぉっふぉっ。」
ああ、最後絶対ごまかしているな。
笑い方がテンプレっぽいし。
ワンチャン騙されてるんでない、俺?
「騙してない騙してない。しっかり使いこなして良い異世界ライフを。」
はあ…。




