第54話 背負う者
粟川『任務完了...』
山畑『粟川選手まさかの無傷で勝利!! これでブロック1試合が全試合終了したー!! 相討ちした選手もいるので試合の時間が大幅に変更になります。 それまで暫くお待ち下さい。』
関係者が数人現れ戦場の終了が行われる。
観客『さっきの粟川が優勝するんじゃないか? 無傷は流石に凄いだろ!!』
観客は粟川の強さに引かれている。
しかもそのルックスで女性からの人気は跳ね上がった。
そんな会場の様子も知らぬ2人がいた。
下原と東谷である。
黙々と修行に取り組んでいた。
その理由は1つ打倒、川下である。
あのスピードに勝つには少しでも滅光神拳を会得しなければならない。
下原は神浄から喝を数百回受けており挫折しそうだった。
しかし東谷は色々な事を背負っており下原より煩悩を消す事が成功していた。
下原『いよいよ準決勝か...修行間に合わねぇよ...』
東谷『下原殿はAブロックで唯一生き残っていると言う事は次の試合までまだ時間があるでござろう?』
下原『そう言えばそうか!! 次はお前と川下か!! 間に合いそうか?』
東谷『分からんでござる。 自分の中には神浄殿はおらぬからこれでいいのかも分からんでござる...だが殺るしかないでござる。』
下原は思った。
初めの入場の時見た東谷の怯えた感じは既に無くなっている事を
東谷『我はそろそろ向かうでござる!! 他にやる事もあるでござるから!!』
下原『他にやる事って何かあるのか?』
東谷は頷き部屋を後にする。
下原『何か変わったなアイツ!! でも他の選手みたいな変な感じは全くしないんだよな...』
下原は立ち上がった。
そして東谷の後を追った。
それは下原が直感で何か感じたからである。
そして付いて行った下原は巨大な何かを目にした。
下原『何だこれは!?』
その声に気付いた東谷
東谷『下原殿!! 何で此処にいるでござるか!?』
其処にあったのは巨大な岩のシェルター
下原『これは一体!?』
東谷『平頭殿の家族がいるシェルターでござる...報告をちゃんとせねばならぬ...平頭殿の死を!! そしてその真実を!!』
下原は言う
下原『東谷次の試合下りろ!!』
東谷は振り向く
東谷『何を言ってるでござるか!? 我は平頭殿の無念を勝利で飾らなければならぬ!!』
下原『だから下りるんだ!! お前は平頭さんの家族を守る権利がある!! 次で死んだらその家族を誰が守る? 川下は俺に任せろ!!』
東谷『しかし...下原殿は煩悩すら消していないでござろう!? そのままではただ死ぬだけでござるぞ!!』
下原『いや...1つ方法がある!!』
下原はそう言うと自分の頭を指差した。




