第49話 最後の抜刀
片山は平頭に向かって蹴りを放つ。
平頭はそれを受けながらも片山を殴り飛ばす。
平頭『俺のリミットは後どれくらいだ?』
片山は腕時計を見る。
片山『そうですねぇ...後5分位ですかね!! 貴方の体であれば!!』
平頭『そうか...なら充分間に合いそうだな!!』
片山は首を傾げている。
片山『何を言っているのか意味が分かりませんね。 貴方では僕の核は壊せない。 頭悪いんですか?』
片山は笑っている。
平頭は何かを決意したかの様に片山に走り出す。
そして無数の攻撃を繰り出す。
片山も攻撃を浴びるが再生を繰り返す。
平頭は考えた。
片山が再生する時、少しだが隙が生まれる。
その瞬間に核を狙う。
ひたすら攻撃の手を緩めずに当て続ける。
残りリミットも2分程になった。
片山が再生しようとした時に、平頭は仕掛けた。
片山の胸目掛け右腕をめり込ませ。
そのまま再生させた。
平頭の腕が片山に埋まったまま再生された。
片山『無駄ですよ!! いくら核を狙ったとこで壊す間に再生するんですから。 貴方の右腕は僕にめり込んでいるから貴方はもう身動きが取れない。』
平頭は東谷に向かって叫ぶ!!
平頭『東谷!! 最後の頼み聞いてくれるか!?』
東谷はビクッと震える。
東谷『...何でござろうか!?』
平頭『...このまま俺ごとお前の電磁刀で貫け!! お前の電磁波で片山の核を停止させろ!!』
東谷『しかし...それでは...!?』
片山『無駄ですよ!! 貴方に電磁波を打った事で僕の核までは届かない!!』
平頭『俺の右腕が金属だって忘れたか!? それは電気を通す!! しかも俺の右手はお前の核を掴んでる!!』
片山は焦る!!
片山『まさか...これを狙う為に右腕を突っ込んだのか!?』
平頭はニヤリと笑う。
平頭『時間がねぇ!! 俺はもう1分も持たない!! 東谷頼む!! 借りは借りたままになるが許せ...さぁ早く突き刺せぇええ!!』
東谷は涙を流しながら電磁刀を手に取る。
東谷『平頭殿...サラバでござる!! "電磁貫通斬(ショック·ランサー)"!!』
平頭と片山に電流が走る。
片山『ぐぉおおお!! 核がぁああ...畜生めがぁああ!!』
平頭は静かに倒れ込む。
そして東谷が最後の刃を片山に叩き込む!!
東谷『貴様だけは許す事は出来ぬ!! 地獄で苦しむでござる!! "轟電磁抜刀(ショック·スタビライザー)"!!』
東谷の攻撃で片山は事切れる。
東谷は平頭の近くに行き。
静かに黙祷した。
東谷『疲れたでろう...安らかに眠るでござる...』
自身も拷問によりボロボロではあるがその足でフラフラと部屋を後にした。
平頭の死に顔は微笑んでいた。




