第4話 実験体
眩し光が下原の目を塞ぐ
下原『眩しっ...』
周りを見ると見たことのない白い部屋(何かの施設の一室)のベッドの上に寝ていた。
『お目覚めかな?』
男が下原に近付く
下原が男の方を向くと男は白衣姿に眼鏡をした白髪交じりに禿げかけの小柄な中年男性だった。
男の周りには全身白い防護服に身を包んみ銃を下原に構える人物が数名いた。
下原『...おい...アンタは誰だ? 俺は生きてるのか?』
下原は思っている疑問全てを男に問う。
男は下原をじっくり見渡し微笑みながら答えた。
男『私の名前は西丸』
西丸は下原に続けてこう答えた。
西丸『キミは生きているがキミではない。 実験体としてこの世に再び誕生したとでも言っておこうか。』
下原は暗闇で言われた実験体として生きるのが本当だったのだとこの時改めて痛快させられた。
下原『実験体?って一体何? 俺の体にはどんな事をしたんだよ?』
西丸は淡々と下原の問いに答える。
西丸『簡単なことだよ。 キミの体にちょっとした細工をしただけ...簡単なね。 後は記憶の一部を消した。』
下原は自分の体を見た。
特に変わった所は無く、違うのは足が片方義足になっていただけだ。
折れた骨が皮膚を突き破った足は使い物にならなかったのだろう。
下原『実験体って何だって聞いてるんだよ!!』
すると西丸は
西丸『キミみたいな人間は生きていても何も役に立たないゴミ同然なんだよ。 ギャンブルで全てを失いどうしようもないクズ...だから私が実験体としてせめて私達の役に立って貰おうとしてね。』
下原は西丸の言葉に激怒し掴みかかろうとしたが白い防護服の護衛に顔を殴られ、そのまま身動きを取れなくされた。
下原『クソッタレ...離しやがれ!! 人をゴミ扱いしやがって!!』
西丸『人? 笑わせないでくれキミはもう人間じゃないんだよ。 そろそろ覚えてくれないかな? 実験体君』
西丸は手を後ろに回し下原の周りを笑いながら歩いている。
下原『お前らの目的を言えっ!!』
下原が西丸に喧嘩腰に言い放つと西丸はピタリと足を止めた。
西丸『キミには2日後に開催される実験体のトーナメント大会『実験体ロワイヤル』に参加してもらう予定。
そこで、キミの体に埋め込んだ決闘因子を成長させるのが目的。 決闘因子は戦いでしか育たないからそこの所は理解しといてね。』
下原は全く意味の分からない話に納得出来るわけもなく抵抗する。
下原『意味分かんねぇに決まってるだろ!! 決闘因子?実験体ロワイヤル? 頭おかしいんじゃねぇかアンタら...?』
西丸『もしこのロワイヤルで優勝したらキミの願いとキミの成長させた決闘因子と引き換えに人間に戻すって言う内容だったらどうする?』
下原はその条件に抵抗を止める。
下原『人間に戻れる...? 願いが叶う?』
西丸『キミの借金を返済と人間に戻るって条件で参戦しない理由は無いと思うけどね。』
西丸は下原の前にかが見込み顎を持ち上げる。
下原『やってやるよ!! このロワイヤル!! 勝ってこんな体おさらばしてやるよ。』
下原は西丸を睨み付けた。
西丸はニヤリと笑い
西丸『その目付きゾクゾクするねぇ!! たまらないよ。』
西丸はそう言うと立ち上がり護衛の防護服に下原を牢屋に放り込んでおけと命令し部屋から出ていった。
下原は防護服の1人に捕まれ部屋の中にある牢屋へと放り込まれた。
防護服『キサマの度胸だけは認めてやる。 ただし余り調子に乗らないことだけ忠告しといてやるよ。』
そう言うと変な紙を牢屋に放り込み部屋から去って行った。
下原は落ちた紙を拾うとそれには衝撃の内容が書かれていた。




