第47話 裏切りと絶望の再生
その頃、会場外では東谷を救出する為にある男が現れた。
その男は平頭!!
家族と一緒に逃がしたはずの平頭が東谷を救出する為に戻って来たのだ。
東谷『平頭殿!! 何故戻って来た!? 家族はどうしたでござるか!?』
平頭『家族は施設の一室にシェルターを造って隠れてもらってるから大丈夫だ!! それより逃げるのが先だ!!』
倒れていた男が立ち上がる。
男『逃がしてもらったのに戻ってくるなんてバカ野郎だなやっぱり貴方は!!』
平頭はその声に聞き覚えがあった!!
振り向いたそこにいた其処にいたのは2年前に死んだはずの片山だった。
平頭『...何でお前が生きてるんだ!? 何故ここにいる!?』
平頭は驚いている。
東谷『平頭殿どう言う事でござるか!? その男は不死原を造った張本人でござるぞ!!』
片山は淡々と答える。
片山『平頭さん貴方はこんな弱そうな奴に負けたんですか? 心底ガッカリしましたよ!! あの時みたいな絶望の顔してるじゃないですか!!』
片山は笑っている。
平頭『待ってくれ!! 全く意味が分からない...教えてくれ...片山お前は一体何者なんだ!? 不死原に殺されたはずなのに何で生きてる!?』
片山『僕は実験体なんですよ!! 特性は"再生"貴方が死んだと思っていたのは確かに僕だが僕は直ぐに再生するんです!! 因みに不死原にあそこを襲撃させたのは初めから僕が仕組んだ事!! 貴方を復讐の実験体にする為のね!!』
平頭は愕然とする。
信頼していた弟子の裏切りと初めから自分を実験体にする目的で他の仲間を皆殺しにされた事で膝から崩れ落ちた。
東谷『平頭殿しっかりするでござる!! コイツ(カタヤマ)は敵でござるぞ!!』
平頭『お前は初めからこの施設の関係者だったのか!? 何で俺を知っていた!?』
片山は近寄って来て言った。
片山『そうですよここの関係者であり実験体です!! 貴方を実験体にしようとしたのはテレビで偶然見かけた貴方が強そうだったからですかね!! まぁ人間が絶望と復讐する顔が見たかったのもありますが!!』
そう言うと片山は平頭の顔を蹴り飛ばした。
平頭は倒れ込む。
東谷『平頭殿!! 何をしてるでござるか!! 正気に戻るでござる!!』
平頭は黙ったまま立ち上がった。
その顔はまさに鬼の形相であった。




