第46話 終結の業火
激しい攻防にも終止符が打たれた。
小菓部『あぁ...いてぇ...さぁトドメを刺してくれ。』
梅垣がモリを持って近寄る。
梅垣『最後に言い残す事はないか!?』
小菓部『何もない...さぁ殺れ!!』
梅垣はモリをグッと握り締めた。
そして遠くに投げた。
梅垣『勝負は着いた!! お前を殺す理由もない!!』
小菓部は唖然とする。
梅垣『お前はこれからお前の道を進め!! 生かしたからには悔いの無い生き方をしろ!!』
そう言うと歩いて行った。
次の瞬間
グサッ
梅垣が振り向くと小菓部は自身の刀で胸を貫いた。
梅垣『お前!? 何でだ!?』
小菓部『...負けたら意味ないんだ...あの人の為に...生きてる方が辛い...』
吐血しながら声を振り絞る。
小菓部『幸せって...何なんだ...ろう...な...』
そう言うと静かに逝った。
梅垣は立ち尽くす。
梅垣『...バカ野郎...死んだら意味ねぇだろ...!!』
すると山畑が急に叫んだ
山畑『梅垣選手!! 後ろっ!!』
何が梅垣の胸を貫いた。
それは小菓部が最初に飴細工で錬成した刀であった。
梅垣『...本人が死んでるのに...武器は生きてるだと...まさか武器にまでこいつ(オカベ)の魂が...』
梅垣は決闘因子を貫かれた為に即死に近かった。
まさかの勝利した梅垣まで死亡する急展開に誰しもが沈黙した。
山畑『そんな...まさかこんな事があっていいのでしょうか...』
会場を覆った海だけが波の音を立てていた。
海で直ぐに誰も救助に行けない。
ざわざわと会場も騒ぎ始める。
このままでは次の試合もなかなか行えない状況である。
『紅炎の裁き"紅蓮火葬"』
入場口から獄炎が放たれた。
みるみる海水は蒸発し2人の実験体を燃やす。
その男は会場にゆっくりと剣を2本持ち歩いてくる。
粟川『2人の魂はこの業火と共に安らかに眠るであろう。』
粟川はすっと上空を見上げた。




