第45話 愛する者の為に
小菓部は人間時代にある1人の女性を愛していた。
その人の為であれば何だって苦ではない。
その一途な想いが叶った日。
その女性は小菓部をある施設に呼んだ。
彼女の望みであれば人間を捨てるのなんて簡単な事だった。
その人の側でいられるのであれば...
小菓部は女性に利用され実験体になってしまったのだった。
梅垣『この戦い負ける訳にはいかんのだ!!』
梅垣はサーファーとして海を愛していた。
そんな海がある日、梅垣に牙を向いた。
その日は台風により大波、サーファーにとっては絶好のサーフィン日和だ。
愛する妻と一緒にサーフィンを楽しんでいた。
梅垣と妻はその日、1番の大波に向かって泳いだ。
気付いた時には大波は2人を呑み込み海中に引きずり込む。
梅垣は必死に妻を助け様とするが妻との距離がどんどん離れて行く。
自身も徐々に体力が無くなり沈んで行った。
暫くの永い眠りから覚めた時には妻と共に知らない施設で手術を施されていた。
しかし、妻の体は実験体として失敗し廃棄された。
そして梅垣だけが成功として生き返ったのだ。
妻の復活を願い、このバトル・ロワイアルに参加した。
愛する者の為に戦うこの戦いも梅垣の攻撃により徐々に展開が変わり出した。
小菓部『やりやがったなぁあ!! 俺の飴神具にヒビを...絶対に許さん!!』
小菓部は両腕を広げた。
小菓部『"悪魔菓子祭(ハロウィン·パーティー)"』
すると小菓部の周りに飴で出来た分身が複数体生成される。
梅垣『複数体いても飴ごときに負ける俺ではない!!』
小菓部は分身を梅垣目掛け突撃させる。
小菓部『死んで償えやぁあ!! "飴奇襲"』
梅垣は目を瞑りその場で静止する。
飴の分身は梅垣の目の前まで迫っている。
梅垣が目を見開いた次の瞬間、
海水が梅垣を包み込み巨大な大波となる。
そしてその波は分身を砕き、小菓部に襲い掛かる。
まるで波そのものが梅垣の様に
梅垣『全てを呑み込み砕け散れ"大波激流破"』
小菓部の飴神具が粉々に崩れ去り、
鎧を無くした小菓部本人が地面に叩き付けられ倒れた。




