第42話 拷問の中
Cブロックも終わりブロック戦も最後のDブロックを残すのみとなった。
その頃、下原は自身の煩悩との戦いを繰り広げていた。
目を瞑り座禅を組み、全ての煩悩を浄化しようとする。
神浄『何だこの煩悩の数は!! これは間に合うかのぉ...』
下原も頑張るが一向に煩悩は減らない。
何も考えない様にと思うほど色々な煩悩が溢れてくる。
下原『がぁああ!! 駄目だぁ...パチンコと女と金しか想像出来ねぇ!!』
神浄『こりゃどうしたもんかのぉ...渇を入れても無駄そうじゃわ...』
下原の修行は続く
そしてとれと同時刻に男は目覚めた。
東谷『うっ...ここは何処でござるか!? あの時、気絶してからの記憶が...』
コツコツ
暗闇からうっすらと誰かの足が見えた。
男『お目覚めかな? 正義のヒーロー君!!』
東谷『お主は誰でござるか!? 我は見た事ないでござるぞ!!』
男『まぁ君に教える義理もないがね!! ただ1つだけ言えるのは君はここで死ぬ!!』
そう言うと男は壁のレバーを下ろした。
次の瞬間、凄まじい電撃が東谷を襲う。
東谷『ぐぁあああ...!!』
逃げ様とするも手足は固く拘束されて宙吊り状態では動けない。
男『不死原は私の最高傑作と思ったが全く駄目だった!! 使えない実験体は私に必要ない!!』
東谷『お主は卑劣な外道でござる!! 実験体を何だと思うか!!』
男はレバーを下ろす。
東谷『がぁああ...!!』
男『雑魚が私に説教をするとは笑いそうだよ!! その口が二度と効けない様に死ぬまで拷問してやるからな!! 今のうちに負け犬の遠吠えをしていろ!!』
東谷『くっ...マズイでござるな...このままでは死ぬのを待つだけでござる...』
東谷は自分の死を悟った。
東谷『1つ質問があるでござる!! 何故、実験体を造るでござるか!?』
男『これは神が私達に与えた仕事なのだよ!! あの人の為にな!!』
東谷『あの人!?』
男『知ったとこでどうなる!? さぁ次の電撃の時間だ!!』
男はレバーに手を掛ける。
ドゴォオオン!!
凄まじい音と共に壁が砕け、男は吹き飛ばされた。
東谷『...貴殿は!?』
空いた壁から何者かが東谷に向けて歩いて来た。




