実験体戦記～EVIL FIGHT～

実験体戦記～実験体ロワイヤル編～

第40話 貫く拳

その頃、コロシアムでは

番堂(バンドウ)『いっただきまぁす!!』

ローラーブーツを加速させ獲物を補食する獣の様に不死原(フジワラ)に突っ込む。

不死原(フジワラ)『遅いよ!!』

華麗なフットワークで交わす。

番堂(バンドウ)も直ぐにターンして飛び掛かる。

番堂(バンドウ)『"補食(ペスカトーレ)"』

手が巨大になり不死原(フジワラ)を掴もうとする。

不死原(フジワラ)『"二段突撃(ツインズスパイク)"』

番堂(バンドウ)の腹を連撃

腹の脂肪が揺らしながら後ろに仰け反る。

番堂(バンドウ)『いいパンチだぁ!! でも痛くなぁい!!』

不死原(フジワラ)『脂肪が厚すぎて臓器まで届かないなぁ...』

そう言うと不死原(フジワラ)は番堂(バンドウ)の右方向に移動し更に攻撃

不死原(フジワラ)『"腹裂き"』

手刀で腹を裂こうとするが番堂(バンドウ)はまさかの脂肪でその手刀を掴む。

番堂(バンドウ)『捕まえたぁあ!!』

そのまま、高速でグルグルと遠心力で不死原(フジワラ)を振り回す。

空中に放り投げる様に放すと、そのまま首を掴み地面に叩き付ける。

番堂(バンドウ)『"瞬間圧死(バンビーノ)"』

流石の不死原(フジワラ)もダメージを受ける。

不死原(フジワラ)『やるねぇ!! 今のは効いたよぉお!! でもお兄さんの死を想像するとゾクゾクが止まらない!!』

不死原(フジワラ)は笑う。

番堂(バンドウ)『もっと悲鳴と絶望の顔にしてあげるよぉ!! その方が数倍美味しいんだぁあ!!』

会場もその２人の異様な言動に引いている。

山畑(ヤマバタ)『番堂(バンドウ)選手が優勢に見えるが、まだまだ試合はどうなるか分かりません!!』

不死原(フジワラ)は更に筋肉を増加させる。

不死原(フジワラ)『ちょっと本気ださないとね!!』

不死原(フジワラ)は番堂(バンドウ)に向けて走り出す。

番堂(バンドウ)は不死原(フジワラ)を掴もうとするが、

不死原(フジワラ)はそれを狙っているかの様に飛び越え背後に着地。

不死原(フジワラ)『"一点破壊拳(ワンポイントエイク)"』

グシャッ!!

不死原(フジワラ)の拳が番堂(バンドウ)の腹を突き破る。

不死原(フジワラ)『背後からだと貫きやすいんだぁあ!!』

番堂(バンドウ)『お腹がぁああ!!』

不死原(フジワラ)は興奮していた。

この感触に