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実験体戦記~EVIL FIGHT~  作者: Painwind
実験体戦記~実験体ロワイヤル編~
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第24話 渾身の一撃

平頭(ビョウトウ)東谷(トウヤ)の動きを先読みしていたのだ。



平頭(ビョウトウ)『"雪崩落(なだれお)とし"』


平頭(ビョウトウ)は両腕を東谷(トウヤ)に向けて振り下ろした。


東谷(トウヤ)は不意を突かれた事で平頭(ビョウトウ)の攻撃を諸に受けてしまった。


ヘルメットは割れ、そのまま割れた地面の谷底へと落下していく。



平頭(ビョウトウ)の一撃は凄まじく東谷(トウヤ)は意識がぶっ飛んでしまっている。



落下していく最中に東谷(トウヤ)は死を覚悟していただろう。



暗い割れ目に吸い込まれて行く感覚。



しかし落下している最中に東谷(トウヤ)の緊急制御機能が起動する。


東谷(トウヤ)の意識はないが装着しているアーマーが自動で東谷(トウヤ)を起動させたのだ。

機械剣を抜くと岩に向かって突き刺さし落下を止めたのだ。




その状態で暫くした時に東谷(トウヤ)はうっすらと目を覚ました。


東谷(トウヤ)『...ここは...我は死んだのではなかったのか...?』


しかし状況は最悪である。

ヘルメットは割れ額からは渾身の一撃を喰らった事でかなりの出血。


東谷(トウヤ)『くそ...力が入らないでござるっ...』



東谷(トウヤ)は考えたこの状態からどうやって復帰するか。



東谷(トウヤ)『あの手を使う時が来たでござるか!!』



一方その頃、地上では



落下した東谷(トウヤ)を見る様に平頭(ビョウトウ)は立っている。


山畑(ヤマバタ)『長く続いたこの試合も東谷(トウヤ)選手の落下により、平頭(ビョウトウ)選手のし...』



その時である。



東谷(トウヤ)『我はまだ生きてるでござるよぉお!!』


谷底から勢いよく1台のスポーツカーが飛び出してきた。



そのまま地上に落ちるように着地



山畑(ヤマバタ)『!? これは一体!?』


東谷(トウヤ)は車の姿で地上に戻って来たのだ。


東谷(トウヤ)『"形態変形(トランスフォーム)"でござる。』



そう言うとLEVEL-4の状態に変形した。


流石の平頭(ビョウトウ)も驚きを隠せない。



東谷(トウヤ)平頭(ビョウトウ)殿!! 貴殿を倒すため地の底から舞い戻ったでござるよ!!』


かなりフラつきながら言う。



平頭(ビョウトウ)『...おもしれぇガキだ!! 次はねぇぞ!!』



そう言うと平頭(ビョウトウ)東谷(トウヤ)に向かってきた。


平頭(ビョウトウ)『終わりだ!! "頭蓋骨砕(クレイニアムクラッシュ)"!!』



東谷(トウヤ)『"(とどろき)"』



それは一瞬だった。


平頭(ビョウトウ)の背後に東谷(トウヤ)が目に見えない速度で回り込む。


東谷(トウヤ)『チェックメイトでござる!!』


東谷(トウヤ)は機械剣を握った。



平頭(ビョウトウ)も直ぐ様振り返ったが一歩遅かった。



東谷(トウヤ)『"轟音衝撃一文字(ごうおんしょうげきいちもんじ)"』



東谷(トウヤ)の渾身の一撃が勝負を決める!!





東谷(トウヤ)vs平頭(ビョウトウ)の長き戦いも終わりを迎える。

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