第23話 攻防戦
東谷は下半身に備わった武器を手に取った。
『"電磁衝撃剣"』
それは東谷が完全変体になった時に使用出来る機械剣、まさに最終装備。
電磁波を纏うその機械剣の斬撃は凄まじい衝撃波を放つ。
さらに機械剣の重量は常人では持てない重さである。
そして、東谷から仕掛けた。
東谷はスピードを切り替えた。
東谷『"速度段階切換"』
先ほどまでとは比べ物にならないスピードで飛ぶように加速し平頭に向けて機械剣を振り下ろした。
平頭も超合金の右腕でそれを受け止める。
その衝撃は凄まじく、辺りに散らばった瓦礫の破片を巻き込み砂煙が2人を包み隠す様に広がった。
そして砂煙が薄れ2人が見えたが攻防はスピードを上げ繰り返されていた。
平頭も東谷の斬撃に必死に食らい付き、隙があれば直ぐ様攻撃をする。
東谷も先ほどまでとは段違いの攻撃速度で平頭に連撃。
その攻防は数十分繰り広げられ流石の2人も疲れが見えてきた。
それでも未だにお互い致命傷を受けていないのだ。
東谷『平頭殿なかなかやるでござるなっ...』
平頭『このクソガキ!! なかなか渋てぇのぉお!!』
東谷は方のマフラーを吹かし突っ切る。
東谷『行くでござるぞっ!! "神速斬撃"』
さすのが平頭もその斬撃を全て受け止める事は不可だった。
東谷はこの試合初めて平頭に攻撃を与えたのだった。
平頭『グフッ...!! チクショウめが!!』
平頭の右腕は使い物にならない程に壊れ、
全身への衝撃で片膝が地面に着いてしまった。
額からは出血しながらも再び立ち上がる。
平頭『俺はこんなとこで負ける訳にはいかねぇえんだよぉお!!』
自分を鼓舞するかの様に奮い立たせる。
平頭は地面を渾身の力で殴る。
すると地面には亀裂が走り、みるみる打ちに東谷の方に向かっていく。
平頭『"地奈落"』
東谷は飛び移るように亀裂を避ける。
が其処には既に平頭の次の攻撃が待っていた。
平頭の追撃に東谷はどうなるのか!?




