第21話 背水の陣
山畑『...平頭選手が瓦礫を壁にしましたぁあ!! まるで2人を囲む瓦礫のリングみたいです!!』
東谷はかなり焦っている様だ。
周りは岩壁により平頭から距離を置く事がかなり困難となってしまった。
平頭は凄まじいオーラを放ちながら一歩ずつ足音と共に東谷に迫っていく。
まさに肉食獣が獲物を狙う様に一歩ずつ。
東谷『ヤバいっ...この状況はヤバいでござるぞぉお!!』
東谷は現状、LEVEL-1状態
このLEVELでは平頭には
太刀打ち出来ない。
東谷『まだ、完全ではないが..."鼓動変動LEVEL-2 GT"暫くはこれで耐えきるしかないでござる...』
LEVEL-2に変化する事で両腕に盾となるウイングが装着され防御面が向上する。
東谷はとりあえず平頭に真っ向から
立ち向かわずに逃げ耐えるしかないと考えた。
そして、平頭は東谷を追い込み、
殴り掛かるが東谷はそれを両腕のウイングで
間一髪受ける。
ウイングを持ってしても平頭の力は
凄まじく衝撃が東谷を襲う。
平頭『小細工ばっかりでイライラさせやがる小僧がぁあ!!』
平頭はかなり苛立っている。
その後もウイングもろとも破壊せんと殴り続ける。
東谷もそれに必死に食らい付く。
一発でも受けてしまえば致命傷に成りかねない。
『バキィイッ!!』
そして、とうとうウイングにヒビが入ったのだった。
東谷は顔面蒼白
東谷『まっ...待つでござるっ...!! 平頭殿っ!!』
その声も届かずとうとうウイングを破壊し、
そのまま東谷のボディに平頭の
拳が突き刺さる。
山畑『あぁっと!! この拳は東谷選手一発ダウンになるかぁ!?』
平頭は東谷を見たが
其処には何故か捕らえたはずの東谷の姿がなかった。
会場も東谷が急にいなくなった事でザワザワしている。
そして、
平頭がボソッと呟いた。
平頭『あの野郎!! 舐めた真似しやがって!!』
『"残像"』
東谷は平頭の背後でそう呟いた。
東谷『LEVEL-2がウイングだけと思わないで欲しいでござるよっ!!』
東谷は腕を回して叫んだ。
『LEVEL-3まで後少しでござる!!』
東谷の狙いとは!?




