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実験体戦記~EVIL FIGHT~  作者: Painwind
実験体戦記~実験体ロワイヤル編~
22/55

第21話 背水の陣

山畑(ヤマバタ)『...平頭(ビョウトウ)選手が瓦礫を壁にしましたぁあ!! まるで2人を囲む瓦礫のリングみたいです!!』



東谷(トウヤ)はかなり焦っている様だ。


周りは岩壁により平頭(ビョウトウ)から距離を置く事がかなり困難となってしまった。



平頭(ビョウトウ)は凄まじいオーラを放ちながら一歩ずつ足音と共に東谷(トウヤ)に迫っていく。

まさに肉食獣が獲物を狙う様に一歩ずつ。


東谷(トウヤ)『ヤバいっ...この状況はヤバいでござるぞぉお!!』


東谷(トウヤ)は現状、LEVEL-1状態

このLEVELでは平頭(ビョウトウ)には

太刀打ち出来ない。


東谷(トウヤ)『まだ、完全ではないが..."鼓動変動(メタモルフォーム)LEVEL-2 GT"暫くはこれで耐えきるしかないでござる...』


LEVEL-2に変化する事で両腕に盾となるウイングが装着され防御面が向上する。


東谷(トウヤ)はとりあえず平頭(ビョウトウ)に真っ向から

立ち向かわずに逃げ耐えるしかないと考えた。



そして、平頭(ビョウトウ)東谷(トウヤ)を追い込み、

殴り掛かるが東谷(トウヤ)はそれを両腕のウイングで

間一髪受ける。


ウイングを持ってしても平頭(ビョウトウ)の力は

凄まじく衝撃が東谷(トウヤ)を襲う。



平頭(ビョウトウ)『小細工ばっかりでイライラさせやがる小僧がぁあ!!』


平頭(ビョウトウ)はかなり苛立っている。

その後もウイングもろとも破壊せんと殴り続ける。


東谷(トウヤ)もそれに必死に食らい付く。

一発でも受けてしまえば致命傷に成りかねない。



『バキィイッ!!』


そして、とうとうウイングにヒビが入ったのだった。

東谷(トウヤ)は顔面蒼白


東谷(トウヤ)『まっ...待つでござるっ...!! 平頭殿っ!!』


その声も届かずとうとうウイングを破壊し、

そのまま東谷(トウヤ)のボディに平頭(ビョウトウ)

拳が突き刺さる。


山畑(ヤマバタ)『あぁっと!! この拳は東谷(トウヤ)選手一発ダウンになるかぁ!?』



平頭(ビョウトウ)東谷(トウヤ)を見たが

其処には何故か捕らえたはずの東谷(トウヤ)の姿がなかった。



会場も東谷(トウヤ)が急にいなくなった事でザワザワしている。



そして、

平頭(ビョウトウ)がボソッと呟いた。


平頭(ビョウトウ)『あの野郎!! 舐めた真似しやがって!!』



『"残像(アフターイメージ)"』



東谷(トウヤ)平頭(ビョウトウ)の背後でそう呟いた。



東谷(トウヤ)『LEVEL-2がウイングだけと思わないで欲しいでござるよっ!!』


東谷(トウヤ)は腕を回して叫んだ。


『LEVEL-3まで後少しでござる!!』


東谷(トウヤ)の狙いとは!?

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