第20話 ヒーロー
山畑(それでは平頭選手も入場されたんで、これより第3試合目を開始しまーす!!)
開始のゴングが鳴った。
東谷は相変わらず震えながら構えている。
そして声を震わせながら東谷が仕掛けた。
東谷(わっ...我からいっ...行くでござるぞぉお!!)
『"制御解除 鼓動変動LEVEL-1 K4"』
東谷は変形し足はタイヤになり、胸には車のヘッドライトが装着された。
これにより移動速度が上昇した。
そうである。
東谷は人間時代は車やロボットが好きなヲタクであった。
それが実験体となった今、自身の特異体質として出現したのだ。
東谷は凄いスピードで平頭に向かって行く。
東谷『... おりゃぁああっ!!』
平頭は顔色1つ変えず、その場に立っている。
平頭『"熊睨み"』
凄い眼光で東谷を威嚇した。
熊ですら逃げ出す!!
その眼を見た東谷は体が強ばり動けなくなってしまった。
そして東谷は静かに悟った。
-確実に勝てない-と...
グワッ!!
平頭は東谷の頭上に飛び上がった。
ライオンが獲物を狙ったかの様に
平頭『"頭蓋骨砕"』
超合金の腕が東谷目掛け降ってくる。
東谷『"胸部閃光"』
胸のヘッドライトが平頭の眼を眩ます。
平頭の腕は東谷に当たらず瓦礫にめり込んだ。
ズガシャァアアン!!
瓦礫が衝撃で宙を舞う。
それほどの威力
東谷は間一髪交わしたのだ。
しかし、直撃していれば間違いなく即死
その恐怖が東谷を震え上がらせる。
東谷『"方向転換"』
凄い勢いで方向転換し平頭から逃げる様に瓦礫の上を走った。
平頭『チッ...小賢しいガキがぁあ!!』
平頭の額には血管が浮き出ている。
平頭からかなりの距離を置き、東谷が叫んだ。
東谷『そ...そんなっ...攻撃など当たらぬわっ!!』
平頭は瓦礫に両腕を勢い良くめり込ませた。
次の瞬間、
凄い勢いで周囲の瓦礫全てを空中に打ち上げた。
平頭『"岩壁方陣"』
すると瓦礫は岩壁の様に積み上げられ、
平頭と東谷を囲む壁になった。




