第11話 窮地
下原は迫り来る人形を打つが弾切れしてしまう。
下原『しまっ...』
次の瞬間、人形兵の攻撃をもろに腹に喰らってしまう。
下原『ぐふっ...』
下原は吹っ飛ばされ床を後方に何度も転がっていく。
転がるのが止まり下原は倒れている。
しかし、
下原は咳き込み吐血しながらも立ち上がる。
下原『ぐっ...ハァハァ...やべぇ...息が』
肋骨が折れた激痛で息がしづらい。
人形兵が下原にザッザッと足音を立てて近付いて行く。
下原『くそっ...この状況をどうにかしねぇと...』
下原はこの空間が術によるものは分かっている。
しかしこれを解除する方法が何処かにあるはずと周囲を見渡す。
下原『"釘読み"』
下原はパチンコの釘の微妙な変化を見付ける事を得意としている。
パチンコにおいて釘を見ることは重要な事で、これによりパチンコでは勝敗が決まると言っても過言ではない。
そうしている内に人形兵は下原のすぐそこまで来ている。
下原は右腕を上に掲げた。
下原『今...集中してんだよ!! 邪魔すんなクソ人形!!』
そう言うとガチャっと下原の右腕から音がした。
下原『"玉貸"』
すると右腕から掌にかけて銀玉が補充される。
下原『俺の命がある間は、弾切れはねぇんだよ!!』
そう言うと人形兵に向かい銀玉を放った。
下原『"貯め撃ち"』
凄まじい音と共に人形兵の頭を吹き飛ばした。
人形『なかなかやるじゃん!!』
下原『"釘読み"で1つだけ解けたぜ!! 本体はそこの眼鏡じゃねぇお前だクソ人形!!』
下原は樋尻の肩の人形を指差して言い放った。
人形『キャハハハッ!! ご名答!! だがそれが解ったとこでお前に何が出来る!?』
下原は歯を食い縛った。
下原『今はどうやったらここから出れるのか何1つ解らねぇ!! だがお前とそこの眼鏡に何か秘密があるってオレの勘が言ってんだよ!!』
人形は少し表情が変わったように見えた。
人形『面白い推理だ!! だがなこっちの優勢に変わりはねぇんだよー!!』
下原は人形の表情の変化を見逃さなかった。
人形『"洗脳呪術-無音-" これでキサマの聴力は暫く使えないよー!!』
さらに人形の攻撃は続く
人形『"人形兵"』
再び新たな人形兵が樋尻の前に数体現れた。
人形『さぁこの状況をどうする?』
下原の聴力は奪われ、更なる人形兵の出現に絶対絶命。
しかし、下原は何故か微笑んでいた。




