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小話2(殿下&友×2)

「焼き肉冷凍ファーム営業中」

「蒟蒻を廃棄する話ではない話」

「蒟蒻を廃棄する話ではない話。小話1(砂糖漬け)」

この作品


の順で読んでいただくと良いかなぁと思います。

読みにくくて済みません(_ _)

3回目の婚約破棄破棄後。殿下とご学友との会話。

登場人物: 殿下、友A、友B


殿下「あ? まぁ。いや、あれは本気で焦ったな」


友A「あっはっは。や、だってお前、まじで(いと)(きみ)ちゃんに逃げられるとこだったじゃん」


友B「顔面蒼白ってこういう人のことを言うんだろうなぁって、思わずスケッチしたくなったよ、あの時」


殿下「まぁ、彼女の家の執事、コロロギスから、彼女が婚約破棄を望んでいるという話は聞いてはいたんだがな」


友A「それでよく婚約破棄とか言ったよな、お前」


友B「愛されてる自信でもあった?」


殿下「彼女、負けず嫌いだからな。幼き頃より私の許嫁(いいなずけ)に決められていたから、悪い意味ではないが、プライドは高い。性格も、まあまあ肝が据わっている。婚約破棄を公衆の面前で切り出したところで、令嬢としての誇りもあろうから、すんなり受け付けはしないと踏んでいたんだがな」


友B「実際、一回目も二回目も真っ向勝負っぽかったものね。でも悲しいね。気持ちの一方通行。三回目の婚約破棄を受け入れたときの様子、とっても綺麗だったよね。凛とした姿とか、喋りきった後の清々(すがすが)しい笑顔とか」


友A「でも良かったんじゃね? 後半、お前のこと本気で心配してくれてただろ」


殿「あぁ、そうだな。あれは反則手であろうな。小首(かし)げて顔を覗き込まれるのもまた心臓に悪い」


友B「気持ち、ちゃんと伝えればいいのに」


友A「無理だろぉ。(いと)(きみ)殿(どの)許嫁(いいなずけ)になってから何年経つと思うよ? こいつ、自分の立場に胡座(あぐら)かいて何にも言わねぇーの。チキンだぜ、チキン」


殿「そうだなぁ。少し言葉が過ぎるであろう友人殿に、私の立場でもって何らかの……」


友B「こらこら。そういう怖いことは言わないの」


友A「そうそう。言わない、言わない。ハハッ、おぉ~怖ぇ~。ん? っお! 俺、いいもんめぇーっけ!」


殿「……何だ?」


友A「あそこ。花壇とこ。お前の愛し君ちゃん、座ってる」


殿「あぁ、いるな。見えた見えた」


友B「どこ? あぁ、本当(ほんと)だね。行っておいでよ。相手に自分の好意をちゃんと伝える努力をすることも大事だよ?」


友A「そう、そっ。これでさっきのチャラな。友人殿」


殿「はいはい。では、またな。友人殿」


友A&B「行ってらっしゃ~い」


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