表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

54/71

俺の血が騒いでるッッ!

お久しぶりの投稿ですー!!


投稿してない間じわじわ伸びたPV、ブクマ、感想、評価……本当にありがとうございます!!!!!


「はぁぁぁぁっ!!」

『ギギギッッ!!』


 数分――


 ミルクは呼吸をつく間も無く矢を振り回し、指で数えれる程までにモンスターの数が減っていた。


「ミルク!! もうそろそろ逃げれんじゃねぇか!?」


 リンとナナミに相変わらずしがみつくリクは、真紅のナイフ片手に大声をあげる。


「でもそれじゃ、リクくんが2人を運ぶことになっちゃうから! もう少し減らして――いっ!」

「ミルク!?」


 ほんの一瞬チラリと三人の方を向いたミルクに襲いかかったのは、リトルオーク。小デブな体型とは裏腹に敏捷性に長けたモンスターだ。


『ブォォォッ! ブォッ!』

「くぅぅ、こんのぉぉぉ!!」


 左腕を殴られたミルクは、歯をありったけ噛み締め、全力で手に召喚した矢をオークの脳天に振りかざす。


『ブォッ!?』

「くっ、速い!」


 突如振るわれた矢に驚きながら後退するオークに舌打ちしながら、ミルクは、背後から迫っていたゴブリンに、分かってるよ! と、ノールックで後ろ蹴りを御見舞し、体制が崩れたゴブリンに向け矢を突き刺す。


「ミルク……武闘系もいけるのか……?」


 すかさず振るわれた回し蹴りによって若干揺らいだゴブリンは、ふっと青白いオーブとなって消えていく。

 その一連を見ていたリクは気づいてしまった。


 今なら俺でも行ける臭くね?


 と、


「良しミルク! 交代だ! なんかもうちっこいのしかいないし俺がやる!」

「いやでも!」


 大型モンスターが消えた今、小型モンスター程度なら行けるのではと、先程のゴブリンを見て確信した。

 一応俺だって男、それにナイフだってある。いける! そう思ったのだ。というか思いたかったのだ――


「やっぱり私が……!」

「ダメだ! 正直俺は弱い! この先大型モンスターが来たら俺は戦えない! だから今は安静にしててくれ! これは俺のためでもある! 分かるな!」

「確かにリクくんの言ってることは合ってる……けど」

「大丈夫だ、とりあえず2人を守ってやってくれ、俺はあのチビデブ倒す!」


『ブォッ! ブォッ!』


 茶色の肌を揺らすリトルオークを見ながら、リクはナイフ片手にミルクとスイッチし、二体のリトルオークと三体のゴブリンを視野に入れた後、俺のナイフが血を欲っして騒いでらァ。と笑みを浮かべながら真紅のナイフを輝かせ、キメ顔で口を開く。



「さぁ女の子3人を守る俺の英雄譚を綴ろうかぁっ!!!」

『ブォォォォォ!?!?!?!?(きっしょこいつ)』←後にリンさんに翻訳してもらいました。フィクションです。フィクションだからな!?!?By大久保陸。


 そんな厨二病極まりない発言にモンスター含め、その場にいた誰もが共感性羞恥を煽られ凍りつき――



《絶対零度魔法ヘンタイノキワミの派生魔法、チュウニノキワミを獲得しました――》


 効果

 心底から凍てつかせ、最大一分間最低五秒間動きを止めることができる。尚効果は相手の理解力、言葉の浸透力に比例します。



 まーた、余計な魔法覚えちゃったよ。

 


最近友達が俺二重人格ださと真面目に語りだしたことがありました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ