初めての1人ダンジョン!
今日からレベル日記をつけたいと思う。
なぜかと言うとその方が私の成長がわかりやすいからだ。
もちろん1日のゲームが終わって次の日に書くのだ!
これからはこういう話なしですよ、そして今は土曜日の朝5時です。
友達とは7時から約束してるから、とりあえず日記終わったら早くゲームして、一緒に遊ぶ前にレベル上げておかないと……
ゲーム開始1日目……
レベル31
HP 3100+2500(装備効果)
攻撃力 310+200(装備効果)
防御力 310+250(装備効果)
スキル
言語能力 経験値獲得率アップ
着用装備
凍瑞鎧 凍剣
武器・防具スキル
敵の物理・魔法攻撃のヒット確率ダウン
氷耐性 素早通常 クリティカル可能
魔法一部可能
マルチプレイヤー
ミク トワ
ってか今更だけど、1日でこんなに強くなるんだ……
このゲームのレベル上限は無いみたいだからかなり上がりそうだなぁ。
まぁとりあえずレベル100を目標に頑張るか!
ミズは日記を書き終わるとゲームを起動する。
仮想世界に行き、昨日というか今日の深夜にログアウトした場所に来る。
相変わらずの景色だなぁ
まぁそんな事はいいや、ダンジョン行こうかな。
確か受付はこっちだったような……
まだうろ覚えなので何がどこにあるか分からないが、この街には前の街の半分くらいしか人がいない。前の街のダンジョンがどれほど難しいのかが分かる。
そしてミズはふとこんなことを思う。
友達いてよかったな……
友達ダヨネ……
そんな事を思いながらも受付を見つけて、相変わらず可愛い受付の女の人に話しかけ、今回は1人なのでレベル10の、次の街に行けるダンジョンを受ける事にする。
レベルがかなり上がっていて着用装備もかなり強いので、楽勝だと思っているミズ。
ダンジョンに行く前に、ここら辺の店で新しく開放されたアイテムの薬草について少し知りたかったため、アイテムショップに行く事にする。
ついでに欲しい物があれば買いたい。
お金は4000ゴールドしかないが回復系のアイテムがないと、もしもの時に困るので、一応値段に応じて買う事にする。
もちろんレベルが低いため、アイテムは4つ程度しか売っていなかった。
体力石
HP回復 100
1個につき100回復する。一度に何個でも使える。
100ゴールド
攻撃石
攻撃アップ 50
持続時間:10秒
100ゴールド
防御石
防御アップ 50
持続時間:10秒
100ゴールド
経験石
経験値が少しだけアップする(1.10倍)
持続時間:1時間
100ゴールド
まぁ普通のゲームにある感じか。
本当にシンプルなゲームだな……
最初の方は経験石が重要になってくると思うけど、今のレベルは高い方だから要らないとして、いるのは体力石と攻撃石かな……
最初は定番の回復と攻撃アップを優先させてどんどんダンジョンをクリアしよう。
ミズは体力石を10個買い、攻撃石は5個買う事にする。別にそんなに必要はないと思うが、念の為だ。
アイテムショップで買い物を済ますと、すぐにダンジョンに向かい、攻略を開始する。
「今日は私ひとりで攻略しちゃうよ!」
そんな事を言いながらダンジョンに入ると、すぐにミズの頭の中はTwitterの事でいっぱいになる。
今日のツイートの内容どうしよっかな!
まぁこんな感じでいいかなぁ……
ポカーン……
初めての狩りで圧勝したミズです!
リツイートといいね!お願いします!
最近面白いゲームにはまったから(友達のおかげ!)それやりまくってる!
これでいいや!じゃ攻略しよ!
やっと集中できるよ!
皆の前では真面目ぶって清楚系でいるミズも一応、どういう文章を書けば皆がツイートを見てくれるか考えているのである。
ダンジョンは非常に簡単なものであった。敵はもちろんスライムではない。今回は狼討伐のダンジョンであった。
レベルが急に上がったこともあり、さほど難しいとは感じない。
結局のところ、強い敵も現れないままボス面まで来る。基本的に雑魚敵のレベルは6から8といったところだった。
このダンジョンのレベルは10なので、当然ボスはレベル10の狼だと分かる。
ボス面に入ると少し大きめの狼がこちらを睨んで威嚇してくる。
まずは油断せずに敵のレベルを観察しないと……
さてさて君のレベルどのくらいかなー
狼
レベル10
体力 1500
攻撃力 150
防御力 150
スキル
撹乱 追い討ち 不屈の心 深手
まぁまぁ
めんどくさい敵だなぁ……
まぁ普通に一撃くらい受ける前提で敵に近づいて、今使える2つの魔法のうちの1つを使って、その後に近距離で3連撃喰らわせたら多分死ぬはず。
実は剣だと攻撃力が変動するのだが、基本的にはステータスに書いている通り、レベル+武器(物理・魔法)がプレイヤーの攻撃力である。
つまり今のミズの攻撃力は物理・魔法ともに500
敵の狼は体力が1500と防御力が150。防御が実際のところどれほど固いか分からないが、2000ダメージを与えられれば倒せるとミズは踏んだ。
ミズは作戦通りに、走りながら敵に近づいて行く。もちろん敵もミズに近づいてくる。
敵が何を喋っているか分からないため、どんな魔法や物理の攻撃が出てくるか分からないのが怖いところだ。
幸い敵は攻撃せずにただ吠えるだけだった。ミズはかなりの距離まで近づいてから魔法をくりだす。
「喰らえ、狼!固氷!!!」
狼の真下の地面から狼の3分の1程度の体積の鋭い尖った氷が出てくる。その氷は勢いよく狼の体に刺さる。
刺された狼はひたすら吠え、身動きがとれない状態になった。ミズはさらに狼に近づき、敵の背中に乗り、剣を2回ほど振り下ろして、そのまま尻尾まで行き、1度降りる。
「さてさて、どこまで削ったかな……」
ミズがすかさず狼のステータスを見ると、敵の残り体力は124であった。
勝ちを確信したミズは、氷のせいで身動きが取れない狼に最後の一振を喰らわす。
「これで最後だ!喰らえ!!!!!!」
ミズは最後の一振を決め、狼を見事に倒し、ダンジョンのクリアに成功するのであった。
経験値や報酬は少なかったが、1人で敵を倒した達成感に満ち溢れていた。
まぁそんな感じで、ミズは初めてのダンジョンを無事クリアする事ができ、次の街にたどり着いたのである。