小説と詩の間
夜が追いかけて来る
朝が逃げていく
二人の男女は燃えるように
夜空を昇ってゆく
約束したじゃないか
もう朝は来ないよって
それなのに君たちは
お互いを愛しあう
神に追放されて二人はこれから大人になる
ああ 君たちは幸せで愚かなんだね
天には届かないよ
君たちは永遠の夜空にさまよう
神に見放された罪の人よ
誰も君たちを認めないよ
誰も君たちを見ないよ
誰が君たちを助ける
時間が永遠の夜空に溶けていく
誰か二人を止めよう
でも二人は愛しあう
神は二人に名前をつけた
二人は地上には戻れない
凍ってゆく
空の高い所はさむい
ある日 流れ星が二つ流れたとさ