サンド
黒い翼を広げてどこかへと
飛び立つのは運命だととしても
その日まで その日まで
そばにいさせて
私を 信じて
あなたの瑠璃色の瞳には 何が映ってる?
言葉少なに語る世界は
全ては分からなくて
ただ見つめるだけの そんな私でも
そばにいて 何か伝えることはできるかな
「帰れ」
初めて出逢ってあなたはそんなことを言ったんだっけ
言葉にしない優しさは
ちゃんと感じているよ
守りたいものがあるんだ 私にも
壊れそうなあなただとしても
柔らかく 包み込み
抱き締めさせて
「大丈夫」
私を 信じて
あなたが紡ぐ言葉の裏には 何が隠れてる?
言葉少ななあなただから
分かれなくてごめんね
ただ見つめるだけの そんな私でも
あなたに 想いを伝えることはできるかな
「誓う」
まっすぐ私を見つめてあなたはそんなことを言う
言葉にしない哀しみも
すべて感じられたら
見つけたいものがあるんだ その答え
壊れそうなあなたを分かって
つなぎとめ 信じあい
抱き締めさせて
「お願い」
私を 信じて
分からないよ
隠してばかりで それは優しさじゃないよ
私にも見せて 伝えて
出逢えたのは それだけは
勘違いじゃないんだから
信じて
守りたいものがあるんだ 私にも
壊れそうなあなただとしても
柔らかく 包み込み
抱き締めさせて
「大丈夫」
私を 信じて
見つけたいものがあるんだ その答え
壊れそうなあなたを分かって
つなぎとめ 信じあい
抱き締めさせて
「お願い」
私を 信じて
見つけた 答えは
サンドは砂を意味し、くすんだ黄土のような色のことです。
この作品はイラスト依頼も受けている須天先生の「イマドキのヴァンパイアには事情があるようです」を元としてつづらせていただいた詩になります。
須天先生の作品は美しい文章で読みやすく、ストーリー展開もはっきりしている小説です。今拝読している途中ですが、登場人物のキャラクターも魅力的で描いていて楽しいです。