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しるし2(詩集)

まあるい紫

作者: さゆみ


名前はあとから知りました

道路を挟んで反対側

紫にゆれる アリウム(ギガンチウム)

あなたに釘付け

走る車が途切れたら

駆ける私は惹かれたの


今まで気付こうともしなかった

花を慈しむなんてこと

知ってしまったのは母のせい

決してとまることのない

青いアゲハチョウは花の精

ふっと消えてしまう


こんなにも初夏の陽気が

こんなにも涼風の放浪が

こんなにも自然の色彩が

震えるぐらい愛おしいと

伝えてくれていたのです


まあるい紫がくすぐったくて

ただ風まかせで

ほっとする

ずっと いたいな


まあるい紫がしゃんとしてたから

遠くから見つめるだけで

きゅんとする

ずっと いたいよ


いっそアリウムになっちゃいたい

シンクロしたい

そう思うぐらい

ずっと いたい


花言葉はあとから知りました

「深い悲しみ」「無限の悲しみ」


ずっとそばにいたい







<アリウムの花言葉>


★「深い悲しみ」「無限の悲しみ」


………………………………………


☆「優しい」「くじけない心」「正しい主張」

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― 新着の感想 ―
[一言] 題名に惹かれて読みました。 まあるい紫。可愛らしく綺麗な花の形や色合いはもちろん、そこに重なる自分の追憶や悲しみも、ある意味心地よくて甘やかなものなのかもしれませんね。 心を刺すような悲しみ…
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