第一章 連絡→移動 【彼らの現実世界】
始めてで正直、正しく使えてる自信が全くございません。
ミスがありましたらコメント(あるのかな?)にてお願いします。
また、今回の作品は軸が定まる前に書いていますので書いてるうちにいろいろ変わってしまうかもしれません。
どうぞ、よろしくお願いします。
プロローグ
彼は一言呟いた
『変えてやる。』
第1章 連絡→移動 【時代】
時は21世紀前半。インターネットが普及し、かれこれ10年以上になるか。インターネットというものはなかなか素晴らしい物で僕らの世界に音楽、動画、知識、情報を伝えることができ、近年は意思伝達などに使われる事も多くなってきた。同様にインターネットを使用した犯罪も多くなりつつあった。その上、使用していた世代が低年齢化しモラルなどというものなど無くなりインターネットからは人が離れ、崩壊の一途を辿っていた。
『馬鹿馬鹿しい。』
彼は画面を見てそう言った。
『誰が正しいなんて訳でもないのに、誰かの意見に乗っかかろうとする。間違ってるかと疑いもせず、ましてや自分で考えようともしない。』
特に彼も様々な事を知り尽くしてるわけではないが、多くの情報と彼の考えを折り合わせて考えてる。
〔You get a mail. You get a mail. 〕
ふと、彼の携帯電話が鳴った。
そこそこ大きいケースに包まれた携帯電話を彼は手に持ち、届いたメールの内容を見た。
From H.M.0121@nukoneko.gd.jp
To Sky_Blue_@nukoneko.sk.jp
題名 無題
本文
生きてる〜?
ちょっと手伝って欲しいんだけど来てく
れない〜?
あまりいい表情を見せず。
『先輩からか…』
呟き、返信をした。
From Sky_Blue_@nukoneko.sk.jp
To H.M.0121@nukineko.gd.jp
題名 >Re
本文
一体なんの用事ですか?
変な奴ならやりませんし、内容次第で通
報しますよ。
一般世間から見れば、相当変な返答ではあるが、彼女は相当変な事を申し出してくることはよくある。一体いくらほど迷惑を受けたことだか…
〔You get a mail. You get a mail. 〕
再び携帯電話が鳴った。
From H.M.0121@nukoneko.gd.jp
To Sky_blue_@nukoneko.sk.jp
題名 >>Re
本文
とにかく手伝え
即座に反応し、打てるような内容。一体どこに行けと言うのだ。
From Sky_blue_@nukoneko.sk.jp
To. H.M.0121@nukoneko.gd.jp
題名 >>>Re
本文
わかりました。
手伝いますんでどこ行きゃいいですか?
あぁ…引き受けてしまった…
まあ、今後先輩からめんどくさい事起きるかもしれないしまあいいか。
なかなか後輩は苦労するものだ。
〔You get a mail. You get a mail. 〕
From M.H.0121@nukoneko.gd.jp
To. Sky_blue_@nukoneko.sk.jp
題名 >>>>Re
本文
時待駅の銅像前
早よよろしく〜
時待駅銅像前…
また微妙な…
彼は手早く最低限必要そうなものをバックに詰め、家にを出た。
時待駅、それは学校の近くの駅でそこそこ賑やかな街にある。学校に通ってる者ならほぼ全員行ったことがあると言っても過言ではない。
休日な事もあり、あまり電車は混んでいなく、彼は携帯電話にプラグを刺し、音楽を聴き始める。
『この国はすでに終わってる。表立って腐敗している訳ではなく、内側からじわりじわりと腐敗している。今ではもう戻す事が出来ない程に腐敗が回っている。』
ぼそっと彼は呟いた。
耳からは音楽が、思考は絶望に向かう。
そして、再び呟いた。
『あま、あーだこーだ考えたところ意味はないか…』
あと二駅。ざっと7分というとこだろうか。
携帯電話を取り出す。
From Sky_Blue_@nukoneko.sk.jp
To H.M.0121@nukineko.gd.jp
題名 >>>>>Re
本文
で、結局何なんですか?
求める回答は来ないだろうが、あえて聞いたのだろう。もしかしたらこのままシカトもあり得るか。まあ、すぐにわかるだろう。
〈次は〜時待駅〜時待駅〜〉
案外早くついた。
少し前に怪我をした身体を柔らかい椅子から持ち上げる。
『つっ…』
かなり前の怪我なのにまだ痛む。
〈時待駅〜時待駅〜〉
外界と電車内を隔てていた扉が開く。
外は少し暖かく、春の陽気を感じる。
自動改札にサイフを近づけ、軽い電子音が鳴る。
さて、銅像前だったかな
銅像前にはいくらか人がいた。
男女のカップルだったり、なかなか楽しそうだ。
んー
ランチャーの持ち合わせはないか。
その中に先輩がいた。
学校で見ているのとは感じが違った。少し綺麗に見える。
(あ、疲れてるな 俺)
彼はそう確信した。
『先輩〜 今日はなんですか〜?』
先輩に声をかける。獲物を見つけたような目線で見つけられる。
『そらくん〜 おはようさん〜』
もう午後だぞ。
『おはようございます。用事はなんですか?』
呆れたように返す。すでに慣れきっているようだ。
『うん、今日は掃除手伝って』
…
来るんじゃなかった
『何故僕が?』
『暇そうだから。』
……嘘じゃないけどさぁ…
多分、お茶の一つは稼げるだろう…
『まあいいですよ、普通は自分でやるもんですよ。』
『私が普通、ましてや常人に部類されるとでも?』
そらそうだ。反論の余地もないし、全力で僕も肯定する。
普通(健全)な男であれば女性の部屋に入る事は嬉しい、ワクワクすることかもしれない。
が、
今回の場合に限って、いや、この人に限ってはそんな事はない。断言しよう。絶対ない。
先輩はさらっと流して言った。
『うん、じゃ行こか。』
『はいはい…』
ついでに言うならだが、遠い。
彼女は彼の二つ上の学年で高校三年。
彼とは部活内での先輩にあたる。後輩の彼とは仲がとても良く、こうして無茶をかけることも多い。
宮本 瞳だったかな?
彼は哀れな後輩、高校一年。
陣内 空 だっだと思う。
受験生…
なのかな?
彼女の会話はだいたいよくわからない話の事が多い。それ以外としたら、先生の悪口程度だろうか。
『そらはうち来るの何回目だっけ?』
いきなりの質問。
『二桁はいってますね。まあ、いい思いは一度もないですが。』
間髪入れずに答える。
『女の子に対してそれは酷くない?男は死ぬほど行きたがる女の子の部屋だよ?』
(女の子なのか…?)
『生きていたがるの間違いですねあんなにコキ使われていい思い出になると思います?』
『"優しさ"だよ優しさ。』
嘘だ、少なくとも優しさなんて無い。
と、いうか。
『ーー何言ってんだ?この人?ーー』
おっと、声に出してしまった。
さて、今日も空は綺麗だな。
2015/4/28
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書くのは案外たいへん…
2015/4/29