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第一話 俺の異世界転生初日は絶対変わっている

―――ピローン♪―――


【神無月報様が第二十六界アースから第三十界マギアへと転生しました。】

【現在位置はオルディア大陸北西部空白の大地です。】

【≪超能力『Worst Dead Days』≫が≪超能力『全能の瞳』部位:右目≫≪超能力『構成の瞳』部位:左目≫へと変化しました。】

古代遺物アーティファクト絶対過剰切札オールジョーカー』の所有者権限が神アゼス様から神無月報様へと移りました。】

【≪絶対過剰切札オールジョーカー≫一番から五十四番の起動を試みました。】

【≪絶対過剰切札オールジョーカー≫の一部カードが封印されています。】

【≪絶対過剰切札オールジョーカー≫八番、九番の起動に失敗しました。】

【神無月報様の魔力を解放しました。】

【神無月報様のスキルを解放しました。】

【神無月報様のステータスを解放しました。「ステータス」と唱える事で神無月報様のステータスを表示いたします。】

【それではよい人生を。】







**********


目を覚ましてから歩いて一時間ほど経った。

空には白い雲がゆっくりと流れていて時々太陽を隠している。

空はちゃんと青いし太陽も青かったりはしない。

だが、だがしかし此処は異世界なのだ!

視線を頭上から下に向ければそこは荒野だ。

風になびく原っぱも無いし木っぽいのはあるけれども秋や冬でもないのにもかかわらず葉っぱがついていない。もちろん枯れている訳でもなさそうだ。

そして、この木っぽいの・・・赤色やら紫色なのだ。他にも緑色や黒色、黄色やら青色なんてものもある。葉っぱが、ではない。木の幹が、だ。

そういえば普通異世界モノって森とか草原からスタートするよね。これは木と言っていいのか悩むところではあるんだが・・・だってよ~く見るとこれ発光してる。発光する木なんてあるのか?

まぁ迷宮ダンジョン経営には丁度いいかな?

そして生き物の気配が一切無い。つまり食料がない。ましてや此処は荒野だ。砂漠ではないので都合よくオアシスも無いから水も調達できない。

神々には食料と水を要求し忘れたなぁ。せめて一週間分くらい欲しかったなぁと今更ながら後悔する。

鳥のさえずりも犬やおおかみの遠吠えも無い。地中に隠れていたり見えなかったりするのか?やっぱり異世界だし。

生物(という名の食料もしくは食料を分けてくれる優しい人)の生存を確認する方法を考えてみるか。


1、ひたすら歩いて町にたどり着く。


2、大声を上げてみる。


3、大きな音を立てる。


4、魔力を全開にしてみる。


5、俺の持つ能力とかそこらへんに都合のいい物が無いか調べる。


1は却下だな。地球に居た頃俺は地図か手放せない子であった。理由は簡単。地図を見ないと即迷う。ましてや此処は異世界だ。地図を持たないまま行ったらどこぞの秘境や裏世界にまでたどり着く自信がある。


4も却下だな。あの神々どもは勇者を遥かに凌ぐ魔力を与えたとか何とか言っていたがその魔力がどのような影響を及ぼすか分かっていないでリスクがある。


5は時間がかかりそうだ。


だとすると2か3だな。2にするか。

肺の中に残っていた空気を吐き出した後大きく息を吸い込む。


「血飛沫ヒャッh・・・・・・・」


あ、あ、あぶねえええええ!!!冗談だとしてもそれは無いわ!!!マジでないわ!マジでないわ!!異世界に来て初めて聞かれるかもしれない声が「血飛沫ヒャッハー」って俺は猟奇的殺人者か!?殺人中毒者かなにかなのか!?飯分けてもらえねぇだろ!!!


・・・いや~、危なかった。まぁ此処は日本人らしく山の掛け声にしますか。

というわけでもう一度息を整えた後に勢いよく吸い込む。


「ヤッホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」


うおっ!?煩い!あやうく自分の大声だけで自分の鼓膜を破くところだった!

それにしても結構響いたと思うんだが聞こえるだろうか?


(やっほー)

(きゃっほー)

(やっはー)

(ひぃはあー)


「うわぁぁっ!!」


耳元で囁かれたみたいに子供のような声が四人分聞こえたのでかなり吃驚した。慌てて振り返るけれどもそこには何も居やしない。っていうか最後の子(?)大丈夫なのか?ひぃはぁーってなんだよ!


(うふふ)

(あはは)

(ぷぷぷ)

(ひぃはぁー)


俺がきょろきょろあたりを見回しても周りには変てこな木があるだけだ。その間もずっと俺の耳元では子供の声が囁かれている。くっそ!どこなんだ!まさか幽霊なのか!!あと、またひぃはぁーかよ!!


(ここだよ~)


その声が聞こえた瞬間俺は目を疑った。


「に、に、に・・・・・・・・・・」






















「二頭身だとおおおおおおおおおぉぉ!!!!」


俺の魂の叫びが荒野に響き渡った。

ノリと勢いで始めました。反省も後悔もしないぜ(キリッ)


↑タイトル変更(6/24)

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