終点はありません
しばらく短編が続いちゃいます…
俺は電車に揺られる音でふと目が覚める。
照人:もうこんな時間か…
学校で補習やなんやらあって帰るのが遅くなってしまった
駅員:次は終点です
照人:うわぁ…最悪…終点で降りるかぁ…
〜数時間後〜
照人:終点まだか…?すみません終点ってあと何分くらいで着きます?
乗客:終点はまだまだですよ…
疲れきって生気が感じられなかった乗客
照人:そうですか…
それもそうだ。こんな時間だと疲労困憊の社会人たちが帰宅する頃だろう。こんな夜までご苦労さま。とでも言ってあげたかったが、突如どこかへ行ってしまった。俺がうるさかったかな?と思った。
照人:はぁ疲れたから早く帰りたいなぁ。でもなんでだろう今日は体が異様に重い気がする…
照人はその時まで違和感を覚えなかった。いつもより頑張って疲れたんだろうぐらいにしか感じていなかった。
〜数時間後〜
照人:さすがに遅くないか!?
照人は思わず運転手が居るとこまで歩いていった。
照人:え?誰もいない…さっき話しかけた人もどこ探しても誰もいない…でも電車は動き続けている…
運転手:あー、あー、気づいてしまいましたか?お客さん
照人:何に気がついたって?
運転手:あぁまだ知らないなら大丈夫です。もう少しで終点に到着いたしますから。
照人は気分を晴らすためイヤホンをつけて、音量MAXで音楽を聞いていた。
その時だった
ーーーガタァァァン!
激しい金属音とともに電車が止まった。
運転手:終点に到着いたしました。忘れ物の無いようご注意ください。
照人:やっとか…って…なんだよこの駅名…終着…?
あたりは真っ暗だった。当たり前なんだがな…だが本当に真っ暗で電車の光で周りを見渡すのでやっとだった…
照人:なんもないな…電車で待ってるか…そのうち誰かが来てくれるだろう…
その時だ
母:照ー
父:照人ー!
お母さんとお父さんの声が微かに聞こえた
照人:お父さん!お母さん!なんでこんなとこに…
運転手:まもなく、終着、終着、赤井照人様の終着です。今までの間。ご苦労さまでした。
照人の視界は真っ白でまるで天国に来たように明るかった。
照人:あれ?ここはどこだ?
乗客:あなたもここに来たんですね
照人:さっきの人だ…ここは?
乗客:ここが本当の終点でしょう。現実世界でなくなってしまった方が電車を通じて此処へ来るんです。今までの長旅ご苦労さま。
照人:え…つまり俺は死んだのか?
運転手:そういうことです。死因は他殺です。
照人:え…誰に?
運転手:両親です。
照人:そっか…
乗客:混乱を招くようで申し訳ないんだが、現実世界で亡くなった人は影がないんだ。君は影がある。つまり生と死の境目にいるんだ。まだ助かるかもしれない。
運転手:まぁそういうことですね。
照人:そっか…終点のようで終点じゃない場所…それでも人生に終わりはあるんだな…
乗客:影が…無くなっていってる…諦めるのか…?
照人:両親が殺そうとしたんだ…生き返ったってそのあと俺に何すればいいのかわかんない。あなた達について行きます。
終点はありません
Fin__
ご愛読ありがとうございました。




