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埴輪と旅する女①【会津若松編】第009回  作者: Mikiko


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埴輪と旅する女①【会津若松編】第009回

 『Mikiko's Room(https://mikikosroom.com/)』で連載した、会津若松への旅行記(原題は「単独旅行記Ⅶ」)です。


み「ちょっくら、展望室を覗いてみるべ」

挿絵(By みてみん)


ハ「やけにシンプルやないか」

 水戸岡鋭治やないな。

 あの行灯みたいなのは、椅子か?

 尻が痛くなるやろ」

み「ここに長時間座りこめんようにしてるんじゃろ」

ハ「プロの鉄は、座布団持って来たりして」

み「そういう輩は……。

 桃太郎侍の格好をした車掌が、後ろから袈裟切りに成敗する」

ハ「するかい」


み「格好いいロゴじゃ」

挿絵(By みてみん)


ハ「しかし、“EXPRESS”ってのはどうなんや?

 バスより遅いやろ」

み「快速じゃろ。

 普通列車より速ければ、立派な“EXPRESS”じゃ」

ハ「会津若松まで、何時間かかるんやった?」

み「新津駅発が、10:03分。

 会津若松駅着が、13:35分。

 3時間32分じゃな」

ハ「さっき言ってた普通列車は?

 ほれ、新津駅発が、9:32分のやつ」

み「会津若松駅着が、12時ジャスト」

ハ「所要時間は?」

み「えーと、2時間28分じゃ」

ハ「おかしいやないけ。

 『ばんえつ物語』より、1時間以上早く着くぞ。

 鈍行より1時間以上も遅いのが、なんで“EXPRESS”なんや?」

み「各駅停車じゃないからじゃ」

ハ「各駅停車より遅くてもか?」

み「腐っても鯛」

ハ「例えが悪いやろ」

み「乗りこむぞ」


 グリーン車の入口には、車掌さんが立ってます。

 この車掌さんにグリーン券を見せないと、グリーン車には入れません。

 車掌さんを正面から撮るのは失礼なので、入口部分の写真はなしです。


ハ「車掌さん、丁寧やったな」

み「気持ちいいのぅ。

 特権意識をくすぐられるわい」

ハ「たった、1,700円のグリーン券なのにな」

み「やかまし。

 見よ、貴賓室入り口じゃ」

ハ「グリーン車だろ。

 しかし、ガラガラやないか」

み「まだ、発車まで30分もあるからな。

 グリーン車の乗客は、発車前に悠然と乗車するんじゃろ」

ハ「悠然としてないのが、ここにひとりおるがな」

み「うるさい。

 よし、これなら写真が撮れそうじゃ。

 でも、前からだと顔が写るから、加工がやっかいになる。

 展望室から撮ろう」


 通路を突っ切り、最後尾の展望車に移動。


み「よし。

 誰も後ろを見てないな」

 パチリ」

挿絵(By みてみん)


ハ「レトロ調やな」

み「ゴテゴテしないレトロが落ち着くではないか。

 車両に組子細工は必要ない」

ハ「また、水戸岡鋭治批判か」

み「批判ではないわ。

 好みの問題じゃ。

 さらに踏みこんで、パチリ」

挿絵(By みてみん)


み「よし。

 この空きようなら、ほかの車両内部も撮れそうじゃ。

 今のうちに撮っておこう。

 いざ、庶民たちの普通車へ」

ハ「庶民が余計や」


 隣の6号車に移ります。

 一両すべて、普通車指定席になります。


み「空いとるな」

ハ「ていうか、ガラガラやないけ」

み「普通車も座席指定だからな。

 席取りの必要がないからじゃろ」

ハ「発車間際に悠然と乗って来るわけか?」

み「違うわ。

 たぶん、写真を撮ってるんじゃろ。

 機関車とか、ほかの車両とかの。

 よし、おかげで真っ正面から撮れる。

 パチリ」

挿絵(By みてみん)


み「発車まで、まだ30分近くあるな。

 もっと先まで行くぞ」


 5号車に移ります。

 こちらも、後部は普通車指定席です。

 でも、前方部は違ってます。


●復活せよ、『ばんえつ物語』

 鉄橋が崩落した磐越西線……。

 一朝一夕では、再開できないでしょう。

 しかし!

 このまま『ばんえつ物語』が運休し続けるのは、あまりにも残念。

 ということでわたしは、先のコメントで……。

 「新津-山都」間での折り返し運転を提案しました。

 しかし!しかし!

 会津若松の手前で折り返すのは……。

 やはり無念。

 『ばんえつ物語』は、越後と会津を繋いでこそ……。

 「物語」になりうるのではないでしょうか?


 そこで!

 わたしは、磐越西線の鉄橋復旧を待たず……。

 「新津-会津若松」間での運行を再開する新案を提出します!

 そんなこと出来るか!

 と、お思いですよね。

 でも、出来るんです。

 只見線が全線復旧したことは、先のコメントで書きました。

 只見線は、新潟県の小出駅から、会津若松駅までを結ぶ路線です。

 小出駅には、この只見線のほか、上越線が乗り入れてます。

 上越線は、長岡で信越本線と繋がってますから……。

 そのまま新津まで行けるんですよ。

 すなわち!

 小出経由の只見線で、『ばんえつ物語』を走らせるのです。


 ちょっと、時刻表を調べて見ました。

 新津駅を、9:15分に出る普通列車がありました。

 長岡で乗り換えて(25分待ち)、小出に着くのが、11:09分。

 続いて、只見線の時刻表。

 これはちょっと、繋がりが悪いですね。

 小出発が、13:15分しかありません。

 その後、只見と会津川口で、2回、乗り替えなくちゃなりませんが……。

 接続は、びっくりするほどいいです。

 只見が、4分待ち。

 会津川口が、7分待ちです。

 で、会津若松駅着が、17:21分。

 でもこれは、現行のダイヤで乗り継いだ場合。

 『ばんえつ物語』は直通ですから、もっと早く着けます。

 単純に、乗り換え時間を考えないで計算すると……。

 「新津-長岡」が、54分。

 「長岡-小出」が、35分。

 「小出ー只見」が、73分。

 「只見ー会津川口」が、50分。

 「会津川口ー会津若松」が、112分。

 合計324分で、5時間24分。

 けっこうありますね。

 「会津川口ー会津若松」が、こんなにかかるとは思いませんでした。

 これじゃ、1日で往復するのは無理ですね。

 でも、いいじゃないですか。

 土曜日は、新津→会津若松。

 日曜日に、会津若松→新津。

 往復で乗るヤツ、ぜったいにいますよ。


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